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幼児教育とバレー部として留学生活に励む、寺田なつきさん

              現在女子バレーボールに所属する傍らChild Careを専攻とし、勉学に励む一人の日本人留学生がここマーセッド大学に所属している。彼女がマーセッド大学での生活を始めたのは2018年の夏であり、現在約一年が経過した。そんな彼女に今回の記事を通し、留学を決めた経緯から幼児教育について、バレー部に入った経緯、部活動を通して感じた事、そして留学を通じて彼女自身成長したことは何か、今後についてなど、彼女の留学生活に迫っていく。

アメリカ留学を決断した経緯

はじめに彼女の心に留学という二文字を考えるきっかけになったのが中学時代である。当時、彼女の中学時代の友人が実際にアメリカに短期留学したこと、そしてその友人が留学を通して物事の考え方が変わり、姿も輝いて見えたことに大きな刺激を受ける。そこから留学を視野に入れ、大学を選ぶ際、海外留学のできる日本の大学を調べ、勉強に関しては、小さい頃から子供が好きという事で幼児教育に携わった大学を探していた。当時の将来の夢は保育士になることであった為、当てはまる大学を模索していたが、なかなか行きたいと思える大学が日本で見つからず時が過ぎていく。しかし、調べていく中で、留学支援機構HIUCを知り、提携先のカリフォルニア州マーセッド大学を発見した。そこは幼児教育にも力をいれており、更に留学が出来るという彼女の思い描くキャンパスライフに一致した。その後彼女はマーセッド大学と提携する留学支援機構HIUCを通して、留学に必要な準備をし、晴れてマーセッド大学に進学した。

 

幼児教育を通して

彼女の将来の夢が保育士になるという事もあり、マーセッド大学ではChild Careを専攻する。更に初めのセメスターではマーセッド大学付属の幼児ボランティアに参加し、高校卒業後三ヶ月間、日本で保育園のアルバイトをしていた彼女は、両者の相違点を学ぶ。彼女曰はく、「日本ではケガなど何か起きる手前の段階で先々を見据えて行動する為、様々なルールがあり、子供に対して常に注意を払う必要がありますが、アメリカでの幼児ボランティアを通し、最後まで手を加えず、更に規制を厳しくしないことで、子供自身に考えさせるような工夫が見受けられます。それにより、ケガしたときは経験として覚えさせ、また同じことを繰り返さない環境づくりをしていると感じました。」ここで彼女は、日本では周りを見て常に行動していたが、アメリカでは特に子供に対して日本のとき以上に関与せず、見守るような行動をするという事で、子供に対するアプローチの仕方、教育の仕方が両国で違うことを学ぶ。更に現在学ぶ幼児教育でもアメリカで学ぶことにより、意識すべきこと、子供との関わり方など知り、日々勉強となっている。その結果、両者の幼児に対しての考え方を知っていく中で、より将来の夢へのことについて真剣に考えるきっかけになったそうだ。

バレー部に入部した経緯、実際に入部して感じた事

  • バレー部に入部した経緯

留学をするうえで、彼女は目標の一つに勉学以外で課外活動をすることを掲げていた。その理由として、積極的に現地のコミュニティに入ることで英語力の向上は勿論、友達作りから現地の生活や文化を知るなど、勉学だけでは学べない多くのことを吸収できるからだ。幼児関連のボランティアへの参加と同時に、部活動に興味のあった彼女は女子バレーボール部に入部しようと考えていた。しかし、言語や体格差などが原因で部活動に入部する勇気が持てずにいた。そんな中、弊社ウェブサイトにて幾度もご紹介している女子バスケ部に所属していた庄司鈴菜さんから多くのアドバイスを受けることにより、部活動に入部する後押しをしてもらう。実際に、日本でバレーボールを経験していた彼女は、マーセッド大学バレー部の見学に行き、チームの雰囲気やコーチの印象を実際に見て入部を決断した。

  • 実際に入部して感じた事

実際に入部し、一年が経過しようとしており、その中で「日本で実際にプレーしていた時と比べ楽しくプレー出来ており、チーム全体の雰囲気もとても良いです。入部以前と比べ英語を話す機会も増えたことにより友人もでき、バレーボールに心から楽しんで取り組むことができています。」と語ってくれた。その反面、「現地の学生は、チーム全体でというよりかは、マイペースな行動を取るチームメイトが多いので協調性に欠けることがあり、時には練習に対し意欲的でない人もいます。」と語る。しかしそんな中、彼女の心には熱い気持ちが感じられた。彼女は、「特に練習の部分では現地の学生の部活に対する姿勢をまねして参加したくないですし、そういったネガティブな面に対しアメリカ人に合わせるのではなく、日本人らしさを忘れずプライドを持って取り組んでいきたいと思っています。」と語ってくれた。このように自分次第で取り組む姿勢から行動まで変えることが可能であり、実際に入部してすべてがいいことだらけという事はなく、もちろん悪い面もある中で、それぞれの面にしっかり向き合っていくことで、自身の成長にも繋げている。

実際にアメリカ留学に来て成長したと思うこと

 

彼女自身、成長したと思う面が二つあり、一つが勉学面。もう一つが考え方の面である。

  • 勉学面

まず彼女自身の英語力が留学以前と比べ、大幅に向上しており、一般的に日本人の不得意な分野である、リスニング力・スピーキング力が留学に来て培われた。更に、授業は当たり前だが、すべて英語で行われるという事で、聞き逃しのないようしっかりと聞き、一回では理解できないことは復習をし、勉学に取り組んでいる。その結果留学以前に比べ、勉学に取り組む姿勢や、物事をしっかりと理解しようという意識づけが養われた。

  • 考え方の面

アメリカに来て、当然ながら日本と違う文化、人々、物事に対する価値観、考え方、生活リズムなどを知り、経験していく中で、多くの刺激を受けた。彼女自身だが、日本と比べるとアメリカの方が楽観的に物事を考える癖があるそうで、一つの物事に執着せず、更にアメリカ人はいい意味で周りに興味がない為、一喜一憂しない生活が送れ、とても生活しやすいと語る。そういった生活をしていく中で、やはり両国の相違点を知り、二つの立場から物事を考える癖がついたそうだ。更に留学をするうえで多くの方々の支援があってこそできている為、気持ちの面で何事にも手を抜かず一生懸命に取り組んでいこうと心掛けている。

今後について

 今後についてだが、マーセッド大学の生活は残り一年である為、まずは目先の目標である、勉学・部活に重きを置いて生活していく。先々、四年制大学への編入の意思を持っている為、次の段階へ向けて現在から準備・行動していく。更に四年制大学卒業後は、オペア留学をし、将来の夢である幼児関連のお仕事に向け、彼女の好きな子供と関わりながら現地で生活していくとのことだ。現在20歳の彼女は様々な経験を通じ、将来に向けて取り組んでいく。その際に何事にも日本人としてのプライドを持って生活していき、一生懸命努力していく。

 

 *オペア留学:オペア留学は一般的な留学とは違い、外国にホームステイして現地の子供の保育や家事をする見返りに滞在先の家族から報酬をもらって生活する留学制度のこと。滞在先の家族は人を雇う金銭的余裕が必要である為、オペア受け入れの制度は先進国で浸透している。

アドバイス

「留学を考えている人、考えていない人に関係なく、物事に取り組むうえで、やりたいと思ったことはどんなに厳しくても挑戦することが大切で、それが自分の成長にもつながると信じて行動してみてください。」

              今回はバレー部に所属し、Child Careを専攻している一人の学生に迫った。マーセッド大学には様々な面で活躍する学生が在籍している。しかしながらすべての留学生が一生懸命頑張っているのではなく、現実問題、少人数であろう。そんな中今回インタビューとして取り上げた彼女は目標を持ち、様々な活動に積極的に参加する中で日本にいた頃の自分を越えようと日々努力する。皆さんも彼女から少しでも勇気や頑張ろうという気持ちを持っていただけたら幸いである。今後の彼女の動向から目が離せない。


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