ヒロトのサイコロジー留学


名前:田中 宏門(たなか ひろと)

専攻:心理学(psychology)

年齢:20歳

出身:長野県

 

入学:語学学校MCELI(2017夏スタート)

好きなスポーツ:野球

一言:日々の生活や授業で感じたことなど、このコラムを通じて更新していければと思います。  


2019.4.2

 

こんにちは。ヒロトです。

 

皆さんは編入システムとはどのようなものかご存知でしょうか。高校在学時の私は、4年制大学に入学して卒業を目指すことしか頭になく、日米共に2年制大学から4年制大学に編入システムがある事を一切知りませんでした。留学を考え始めた際に、ウェブサイトから2年制大学から4年制大学への編入が留学生にとって、利点がある事を知った事で、実現できないと思っていたアメリカ留学が現実に近づいた瞬間でした。直接4年制大学に留学することに越したことはありませんが、編入システムが留学生にとって大きな利点であるということを、今コラムを通じて皆さんに3点ご紹介したいと思います。

 


1. 学費が4年制大学に比べて圧倒的に安いこと。

 

コミュニティーカレッジ(2年制大学、通称コミカレ)は、ユニバーシティー(4年制大学)に比べて圧倒的に学費の面で安い点が大きな特徴です。近年、アメリカではユニバシティーの学費が上昇しており、一般的にコミカレの学費の4倍以上、私立などの名門大学になると8倍程と、4年間在学することは日本の有名私立と並ぶ程の費用を要します。その点コミカレは2年間、4年制大学よりも低い学費で通うことが出来、そこから編入する事が可能です。コミカレで優秀な成績を修めることで、スポーツの分野、芸術的な分野、ボランティアなどの課外活動といった幅広い分野で、奨学金を獲得するチャンスがあり、それにより、名門大学への編入を、よりコストを減らしたうえで目指すことが可能になります。

 

 2. 少人数クラス→教授との距離が近いこと。

 

4年制大学に比べ、クラスの規模が小さい事が、2年制大学の特徴です。1クラスにつき、受講者の数は多くても50名程となっております。そのうえ、教授との距離が非常に近く、気軽に質問をしやすいことが利点です。また各教授が、Office hour(教授に質問できる時間)を設けており、授業で分からなかった点、エッセイの添削など、直接聞きに行く事が出来ます。一方、4年制大学では大規模のクラスで、そこに教授が1人と、学生に対しての教授の対比がコミカレに対して低くなってきます。加えて、4年制大学の授業内容はコミカレよりも難しいことを考えると、解らない点が多く残る可能性があります。

 

 3. コミカレは4年生大学より入学が容易であること。

 

コミカレからの4年制大学への入学が直接4年制大学に進学するよりも容易になります。例えば、UCLA(4年制大学)ではTOEFL IBT100 or IELTS 7or higherこの点数を取ることが留学生にとって4年制大学への入学に必須条件となっており、高い英語力が必要になってきます。一方でコミカレへの入学要件は低く設定されており、ここマーセッドカレッジではTOEFL IBT45 or IELTS 5 or higherとなっています。つまり、英語にあまり自信がない人でも、努力次第でカレッジに入学できます。カリフォルニア州内にある115校のコミュニティーカレッジ(マーセッドカレッジもその一つ)はすべて、カリフォルニア州立大学(California State University)、およびカリフォルニア大学(University of California)と大学間単位認定制度を結んでいます。この制度によって単位や時間を無駄にすることなく、それに加え、学費を抑え、編入することが可能になります。それぞれの州で単位互換制度が設けられています。州外に編入することも可能ですが、どの教科が単位移行できるのかなど、大学に直接連絡を行う必要があります。

 

いかがでしたでしょうか。

 

簡潔ではありますが、2年制大学から4年制大学への編入システムの利点を3点まとめてみました。コミュニティーカレッジでの過ごし方をより良くすることで自己成長に大きく繋げる事ができ、自身の可能性が無限大に広げる事ができるのです。皆さんもこの制度を活用してはいかがでしょうか。


 2018.9.12

皆さん、こんにちは。 ひろとです。

心理学の過去は長いが、歴史は短い」

この言葉は忘却曲線で有名なエビングハウスが残した言葉です。

果たして、この言葉が意味するものとは何なのか。

 

心理学の起源を辿れば、紀元前に遡ります。

ソクラテスやプラトン、アリストテレスをはじめとする古代ギリシアの哲学者たちが古代ギリシア哲学を確立したこの時代、心理学は哲学の一部として考えられていました。この頃から「心」について考えようとする概念が生まれたとされていますが、正式に心理学は学問としての独立とは言えるものではありませんでした。その後、人類を進歩・発展していったにもかかわらず、心理学が学問として確立されることはありませんでした。

しかし、19世紀後半、心理学の歴史が大きく動き出します。

スイスの大学で哲学の教授であったヴィルヘルム・ヴントが勤めていた大学の心理学実験室を使用し、構成主義心理学といわれる実験心理学を展開させ、心理学を新たな学問として確立させたのです

*構成主義とは…複雑な精神現象を要素に分解し,それらを結合して心的過程を説明しようとする要素主義心理学をいう(https://kotobank.jp/word/構成心理学-62461)

 

新しい学問として心理学が確立された後、ヴントの構成主義心理学に反対する形でゲシュタルト心理学や行動心理学が生まれていきます。これらの新たな心理学の派生は、更なる心理学の

科学的発展に導きました。

以上のことから、様々な分野に分けられ、発展している心理学は、ここ200年である事が良くわかります。このような意味を踏まえた上で、エビングハウスは「心理学の過去は長いが、歴史は短い」と残したのでしょう。

 

私は今年の秋学期より、専門的な心理学の授業(社会心理学等)を履修しています。その中で心理学に関わる専門用語やDiscussionなどの機会が増え、授業のレベルは難しくなっていますが、それ以上に多くの学び、吸収することのできる充実した日々を送ることができています。

今後は4年制大学への編入学へ向け、しっかりと準備も行っていく予定となっているので、編入準備の情報も次回の更新の際に共有出来ればと思っています。


2018.7.12

皆さん、こんにちは。ひろとです。

 

現在、4年に1度のワールドカップがロシアで開催されており、日本は2大会ぶりのベスト16入りを果たしました。

サッカーワールドカップへの興奮冷めやらぬ中、Y.E.S. ESL International Inc, のスポーツ事業部SDSA(サンディエゴスポーツオーソリティー)によって設立されたSan Diego Zest FC(アメリカ4部リーグ*USL PDLに所属)が奮闘しています。

 

今回、 私はマーセッドから車で1時間の場所にあるフレズノにてZestの試合が開催されるということを聞き、奮闘しているチームの力となるべく、マーセッド大学の留学生向けの「応援&観戦ツアー」を企画することとなりました。

 私自身、イベントを企画する事が初めてだったこともあり、今回のツアー企画をするにあたり、何をどの順序で行うべきなのかを定める必要がありました。これらの工程の多くは私にとって新鮮であり、難しかったことは言うまでもありません。しかし、多くの方々から集客方法や企画作業のイロハを教えていただき、なんとか今回の「応援&観戦ツアー」を実現させることが出来ました。

今回のツアーを企画・開催するにあたり、私が行った内容は以下の4つでした。

1.集客

     FacebookやInstagram等のSNSの活用し、広告ポスターの作成・掲載

2.チケットの事前手配

     対戦相手であったFC Fresnoのチケット担当者と直接連絡をとり、事前にツ

     アー参加者分のチケットを手配

3.収支見積書の作成

     ツアー参加者用のチケット代や移動車の手配料金などをまとめて収支見積書  の作成

4.参加者たちへの情報共有

     SNSを利用し、参加者たちに対して、随時情報の共有

 

   これら4つを運営スタッフと協力しながらツアーの準備を行い、無事に試合当日(6/21/18)を迎え、予定通り、36名の参加者を集め、試合会場であるCSU Fresnoに到着しました。

   今回Zestの対戦相手はU23-FC Fresno 。このチームはアメリカ男子サッカー2部の下部組織であり、実力のある選手が多く所属するチーム。

 

   Zestは開始早々PKを獲得し、幸先よく先制!しかしその後は、終始攻められる状況が続く展開。強い日差しが照り付け、気温は35℃を超える中、ツアーで結成された “マーセッド Zest応援団” は選手達に声援を送り続けたが、後半に入りZestは2失点を許してしまい、敗戦ムードが漂う中、誰もが「今日は負けだ」と思ってしまう流れに。しかし劇的な結末は、後半ロスタイムに待っていた。Zestのエースストライカーによる同点スーパーゴールが決まり、このプレーで試合は2―2の同点となり、試合終了。Zestが試合に勝つことはできませんでしたが、多くの学生から「来てよかった」などの嬉しい声を聞くことができ、また、同点ゴールが決まった時の観客全員による大声援は、私にとって決して忘れることのできない瞬間であった同時に、やりがいを感じる場面でもありました。

応援&観戦ツアーを企画し感じたことは、スポーツの力の素晴らしさです。今回のツアーにはサッカーに興味がある人、そうでない人もいた中で、両者が今回の試合を楽しんで観戦している姿を拝見する事ができました。その中で、最後の同点ゴール時に盛り上がったようにスポーツは人々に感動を与え、私たちを一つにしてくれると感じ、この一連で学ぶことができた今回のツアーは私にとって貴重な経験となりました。

  

今回の企画を通じて、どのようにすれば学生たちが楽しく観戦できるのか。どのようにすれば広報活動をより効率的にできるのか。今までは企画に参加し楽しむことだけであった私が今回は初めて企画側を務めることとなり、多くの難しさを知ったと同時に、物事を企画する事の楽しさややりがいを多く感じることができました。

  

もっと工夫をすべき点や、結果をもとに反省した点など、次回企画を作る際の改善点を見つけることができています。

今回の企画は100%成功と言い切ることはできませんが、ツアーを企画するという本当に貴重な経験を積むことができました。今後の学校生活では、この企画を通じて得た知識や経験を最大限に生かし、有意義な時間を作っていこうと思っています。


2018.6.11

皆さん、こんにちは。ひろとです。
今学期、私はマーセッド大学で2学期目となり、入学当初の学期と比較すると専門的な授業数が増え、より興味のある専門的な学問を学んでいます。授業の難易度が上がり、課題の量も増した為、より忙しい日々を過ごす事ができています。私の周りで支えてくれている友達や留学生に理解のある教授らから、協力してもらえているという事も大きく留学生活を有意義に過ごせている要因かと思っています。今学期、私は専攻である心理学を2クラス、一般教養科目を3クラス履修しています。以下が今学期履修しているクラスとなります。

 

・今学期履修している授業内容
・PSYCHOLOGY-01B Introduction to Psychological Methods(実験心理学)
主に心理学の研究方法を学び 、研究デザインの基礎、研究データを収集するための手順や方法論、および*APA形式でのエッセイやグループプレゼンテーションの方法などを調べていく授業になっています。より実践的な心理学研究を学べ、心理学専攻の学生にとって非常に重要な授業となっています。
*APA : 心理学の分野で論文を書く際に使われるフォーマットのこと。


・PSYCHOLOGY-09 Human Development (人間 発達学)
人の誕生から死に至るまでの人間発達について学ぶ事ができる授業です。幼児教育専攻の生徒もこの授業を多くとっており、バーチャルサイトを活用して、人の生い立ちを体験できるなど将来の子育てや今後の自分自身の生き方を考える事ができる内容になっています。


・ENGLISH-01A College Composition & Reading(英語)
適切な文章構成能力を養い、reading、discussion、researchを行なっていく授業です。2年生大学卒業レベル(TOEFL550点レベル)の授業を展開し、エッセイや課題の量も増え、文法なども詳しく指導してくれる為、英語力の向上につなげる事ができ、より高度な英語を学べる授業になります。


・BIOLOGY-01 General Biology for Non-Majors(生物学)
生物学を専攻していない学生向けの基礎レベルの生物を学ぶクラスです。 生命の起源、細胞の構造と機能、生命の基本的プロセス、生殖、生態学、微生物学、進化、分類、遺伝学、および代謝過程が含まれており、心理学にも深く関わってきます。グループでの実験が週一回必ず行われる為、コミュニケーションの練習にも繋がる授業です。


・HISTORY-17A US History/US Constitution(歴史学)
アメリカ大陸発見から*ゴールドラッシュが起きるまでの歴史を学ぶ授業です。アメリカ国家の社会的、政治的、経済的、憲法的発展を知る事ができます。覚えなければいけない要点が多く、一筋縄ではいきませんが、アメリカで生活する上で、アメリカの歴史を勉強する事で、少しでも留学に活かせる部分があるかと思います。
* ゴールドラッシュ:金が発見された土地へ採掘者が殺到することであり、1848年のカリファルニアで起きた事を指します。


・春学期履修しているクラスを通じて学んだ事
多くの心理学専攻の学生が、専門科目と一般教養科目を履修し、マーセッド大学卒業または4年制大学編入を目指しながら、勉学に励んでいます。実際にマーセッド大学の授業を受講した事で、考えさせられた事は、多くの学生が各々意見を持っており、その意見を周りの目を気にする事なく、発言していた事です。日本の文化のように恥じらいという部分は微塵も感じず、わからない事があったら臆することなく教授や友達に対して質問している姿に、感銘を受けました。この文化の違いこそが、日本とは大きく違うところではないかと思います。私自身も、英語力が足りないことで羞恥心が生まれ、自分の意見を述べられない場面が多々ありました。自分の意見を持ち、自ら発信していく事、分からなくても、諦めずに挑戦していく事。このことの重要さを痛感しています。私は次の学期でマーセッド大学2年目をむかえます。英語力の向上はもちろんのこと自分の意見や考えを、根拠をもって発言できるように日々意識しながら生活していきたいと思っています。


2018.5.21

皆さん、こんにちは。ひろとです。 

 

今回は、マーセッド大学で心理学を専攻し、マーセッド大学で何を基準に授業を取得して行くのかについてご紹介したいと思います。

 

 心理学専攻の学生でマーセッド大学の卒業を目指している学生や、卒業後に4年制大学へ編入する学生は基本的に専攻科目に加えて一般教養科目(英語や数学)を含めた計60単位以上を取得することが必要となります 。

 現在私もマーセッド大学を卒業後に4年生大学へ編入を目指している一人なので、専攻科目である心理学と一般教養科目を学んでいます。心理学専攻の学生は社会心理学をはじめとする心理学の授業に加えて、統計学や生物学の 授業を多くの人が選択し、学んでいます。なぜなら統計学は心理学の研究でのデータの信憑性などを確認するのに必要不可欠であり、生物学は動物と人間が対象である心理学にとって必要な知識であるからです。これらの科目は心理学を学ぶ上でしっておく必要のある科目であるため私自身もこれらの科目を取得しています。

 

 また、自分の編入したい4年制大学が決まっている学生は編入予定の大学で単位移行が可能な科目を取っています。なぜならカリフォルニア州内にある115校のコミュニティーカレッジ(マーセッドカレッジもその一つ)はすべて、カリフォルニア州立大学(California State University)、およびカリフォルニア大学(University of California)と大学間単位認定制度を結んでいるからです。この制度によって単位や時間を無駄にすることなく、編入することが可能になります。

 

 最後に私のメジャーで、UCまたはCSUから指定されている科目の取得です。UC(University of California)、CSU共に幅広い知識を必要と考えているため、生徒はCommunication(スピーチ)やArt(音楽)、そして第二言語(スペイン語等)をとる必要があります。ヒスパニック系の学生も多くスペイン語のクラスをとっておくと友達も増えると思います。

 これらのことを考えながら授業を取得していきます。60単位以上を取得することによってマーセッド大学でAA(アソシエイトディグリー)を取得し卒業または、4年制大学に編入という流れになります。

 *アソシエイトディグリー:二年制大学や専門教育期間を修了した場合に授与される、日本の準学士号に相当する学位の事。


留学したきっかけ

 

1.  英語を話せるようになりたい

 

高校までの私は英語での挨拶すら出来ず、成績も平均以下で、留学ができるような英語力はありませんでした。そのような状況の中でも、自分が留学を決心した理由は、純粋に英語を話せるようになりたいと思ったからです。 英語を話すことができれば、外国人とコミュニケーションを積極的に取れるようになり、日本とは違う文化を実感し、何か新しいものが発見でき、自分への成長へと繋がると思ったからです。また、将来仕事をする上で、英語を話せることは世界で活躍する人材になる上で重要なファクターになるからです。

 

2.  異国の地で活躍する日本人

 

小学1年生から高校3年生まで野球をし、プレーすることはもちろん、観戦することも好きでした。 メジャーリーグは身体能力が高い選手が多く、その分アクロバティックなプレーが多いので、見ていて面白いので好んでメジャーリーグを見ていました。その中でも、イチロー選手をはじめとした日本人選手が異国の地で活躍する姿を見て、自分も何かの分野で同じように活躍したいと思うようになりました 。

 

自分の殻を破り、より大きな人材として“世界”に羽ばたくためには留学が1番の近道であると思い、留学しようと決めました。

心理学を専攻した理由

 

高校では野球部に所属し 、甲子園を目指し日々練習に取り組んでいました。しかし、試合になると緊張から思うようにプレーをすることができないことが多々あり、高校3年生の時にイップス(送球恐怖症)になってしまい、自分で思っているプレーができなくなり、試合の出場数も段々と減っていきました。今思えば、自分でも気づかないうちに精神面が蝕まれ、体と精神の不一致により不安定な日々を送っていたように思います。結果的には、 夏の大会にも代打として出場することは出来ましたが、守備では出場できず悔いの残るものとなってしまいました。この経験を通して 、精神と身体の関係性、特にスポーツに関連した心理学を研究の盛んなアメリカで勉強し、同じ思いを持っている人を少しでもサポートしたいという気持ちから大学では心理学を専攻しようと決めました。

 

私は、昨年の5月にMCELIに入校、現在はマーセッド大学で心理学を専攻し、今後の目標である、4年制大学への編入に向けて日々勉強に取り組んでいます。日々の生活や授業で感じたことなどをこのコラムを通じて更新していければと思っています。興味のある方はぜひご一読下さい。どうぞ宜しくお願い致します。





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