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【注意喚起】アメリカでの運転に関して

アメリカでの運転に関しての注意
日本とアメリカの交通規則は異なり、運転する為には交通規則の正しい知識が必要であり、運転免許を取得できても運転の際は十分な注意が必要です。自身の過失で規則を破り、交通事故に遭えば人生で取り返しの付かないことになります。

特に若者の留学生に気をつけてもらいたいことは*”飲酒運転”です。日本でも飲酒運転に関して厳しく取り締まっており、危険であることは一般常識となっていま す。アメリカでも飲酒運転の規制は厳しく、特に留学生が飲酒運転で事故を起した際には強制送還対象となることもあります。

 

*どの州でも、血中アルコール濃度(BAC)が0.08以上の状態で運転することは違法とされています。

もし飲酒運転で事故を起こした場合、保険会社から保険金の支給がされません。病院に搬送された、被害者が出て慰謝料の支払いが必要な場合など、高額な費用が掛かります。事故で救急車で搬送された場合は約100万円以上、損害賠償の場合、多大な賠償金支払いが必要です。

 

日本とアメリカでの免許書取得の流れ
日本
資格対象者:18歳以上
免許取得の流れ:指定自動車教習所で仮免許取得、卒業検定を受ける。その後、免許センターで運転免許試験を受ける。
教習所費用:約20~30万ほど
運転免許試験費用:約4千円ほど

アメリカ(カルフォルニア州)

※州によって要件が異なる為必ず滞在先近くのDMVウェブサイトで確認をしましょう。
資格対象者:16歳以上
免許取得の流れ:*¹Department of Motor Vehicles(DMV)で*²筆記試験を受け、*³合格すれば仮免許を取得。その後、*⁴実技試験を受講する。
運転免許試験費用:約$30(約3千2百円)(筆記、実技試験、その他手数料も含む)

 

*¹DMVは、日本の免許センターのような機関。
筆記試験はDMVで公開されている過去問題などを教材にして試験対策を行える。尚、試験は日本語で受験可能。
*³仮免許者の運転の練習は、18歳以上で運転免許保持者が同乗していれば認められている。

*⁴実技試験では、車を持ち込まないといけない。アメリカに来て間もない方は自分の車を持っていないケースが多いので、知人に借りるかレンタカー会社から借りるかしなければならない。

 

留学生の交通事故:事例

2014年8月22日金曜日夜11時頃、サンディエゴ地域にある日本人留学生が交通事故を起こしました。事故当時、5人乗りのセダンに8人が乗り、過度の重さから車のコントロールが利かず、高速道路の脇の電柱に衝突しました。衝突した電柱が真っ二つに割れるほどの衝撃で車も大破し、車内に残された学生達は約1時間以上かけて救出されました。この事故により、運転手と助手席と後部座席にいた3名が亡くなり、他5名は重軽傷を負いました。

警察では飲酒の疑いがあるとして検査しています。車の持ち主である運転手の学生には運転免許規則違法、安全運転管理者の責任が問われるため裁判所へ提訴されました。(引用:san diego union tribune

アメリカ留学 交通事故
abc 10newsより。事故現場の高速道路の様子

なぜこのような悲劇が起こったのか?
学生達の年頃は18歳から22歳、全学生が語学学校新入生でした。新学期が開始したばかりの週末、8名の学生達は車でビーチへ向かう為、車の許容範囲を超える人数であるにも関わらず、無理に乗り合わせました。車の規則を守ってさえいれば防げた事故であった可能性は高いです。

交通事故を予防するには?
このような悲劇は二度と起こしてはなりません。この事故を教訓にして、各々が正しい知識を持ち、規則を破らない強い意志を持つべきです。交通規則を守ることにより、もし事故に遭ってしまった際も最小限の被害で済む確率が高いです。

渡米後、親元から離れて自由を手にし、友達作りや新生活を楽しむことで浮き足立ってしまいます。この気持ちを抑え、留学生として何を優先すべきか考えることが大切です。

留学生のひき逃げ事故:事例
2014年7月14日午前1時30分頃、カリフォルニア州オレンジ郡コスタメサ市にて、自転車に乗っていた15歳の少女がひき逃げされました。目撃者が加害車両を追跡し、警察が事故現場から約1キロ先で容疑者の身柄を拘束しました。

この事故により、被害者は重症で病院に搬送され、容疑者の日本人留学生22歳はひき逃げと飲酒疑いで逮捕されました。容疑者の学生は一時的に拘置所に収容され、後日刑務所に移送されました。

容疑者の学生は、名前と顔写真がニュースに掲載され、警察が提供する犯罪者リストにも情報が公開されています。

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KTLA 5より。ひき逃げ現場
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Sothern Counties Newsより。容疑者が拘束された現場模様

2019年2月9日、カリフォルニア州サンディエゴ市サンマルコス近郊の大学付近で、19歳の日本人留学生がひき逃げ事故で重傷を負いました。被害者はその夜大学の帰りで電話をしながら帰っていたところ、後ろからトラックがきて彼を轢きそのまま逃走しています。近くの病院に搬送され、脳の緊急手術を受け無事一命をとりとめています。(引用:CBS8

CBS8より。ひき逃げ現場
CBS8より。ひき逃げ現場

 

ロサンゼルス州での賠償判例
2003年3月25日、8歳の子供が交差点付近で乗用車にはねられて亡くなりました。事故現場は制限速度50キロのところでしたが、加害車両は約70キロで走行しており、運転手の被告人に重度の過失がありました。

告訴人の子供の親は2million(約2億1千7百万円)の賠償請求を行いました。2006年7月28日、ロサンゼルス最高裁判所は、被告人に$850,000(約9千2百万円)の賠償命令を下しました。

コネチカット州での賠償判例
2008年9月4日午後12時45分頃、女性が運転する軽トラックと信号無視をした乗用車が交差点で衝突しました。被害者の女性は、背中に怪我を負い手術を行いましたが日常生活に支障を来たすほどの後遺症が残りました。

事故後、被害者の女性は加害者の男性を起訴しました。2014年9月、6年の歳月を経て裁判所は、男性に対して$672,500(約7千2百万円)の賠償金支払いの判決を下しました。

*為替レート:9月18日$1=108.56円で計算。

引用:Statista

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交通事故の統計(引用:Safar America

・人口10万人あたりの死亡率が最も高かったのは、21歳~24歳の人。

・人口10万人あたりの死亡率は、5歳未満の子どもを除くほぼすべての年齢層で、女性の方が男性よりも低い

・交通事故の発生率が最も高い年齢層は16〜19歳

・死亡事故が最も多かったのは土曜日

・死亡事故の48%は夜間に発生しています。これらの事故のうち41%は、うす暗い場所で発生しています。

・交通事故による死亡者の50%は運転手、同乗者が17%、歩行者が16%、自転車が14%となっています。

・アメリカでは4件に1件の交通事故が、運転中のスマホ使用が原因とされています。

・居眠り運転の事故は、午後遅く、または午前0時から午前6時の間に最も多く発生しています。

・死亡事故のスピード違反ドライバーの50%は、交通事故の際にシートベルトを着用していませんでした。

・死亡事故を起こしたスピード違反ドライバーの37%はアルコール依存症でした。

車購入の再考を!!
アメリカでは16歳から免許取得が出来、車社会と呼ばれるだけあり交通量が多いです。しかしながら、アメリカでは教習所などに通う必要が無い為、運転や交通規則の知識が乏しい学生達が多く、交通事故が後を立ちません。特に若年層のアルコール摂取やドラック利用に伴う交通事故が多く、自身が安全運転を心がけても、相手の過失で交通事故に巻き込まれることもあります。

また渡米間もない若者の留学生は、親元を離れて浮ついているので注意が散漫になりやすく、気持ちの緩みが事故を起こす原因となりえます。
交通事故に遭った際、保険会社、警察への対応などは面倒なことが多く、場合によっては弁護士を立てなければいけません。英語力に自信があっても、アメリカ実社会での経験が少ない留学生には不利な状況となります。

その他、車代や保険代、ガソリン代、車のメンテナンス代など、車購入から維持までの大きな出費も購入者を悩ませます。留学後、学業に専念する為に車の購入には全てのリスクを認識して判断してください。


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