【卒業生インタビュー】 カリフォルニア州立大学フレズノ校編入 幼児教育専攻 西川奈津江さん

西川奈津江さん
兵庫県出身
ヒューマンアカデミー大阪校-マーセッド大学-カリフォルニア州立大学フレズノ校(CSU Fresno)

 

 マーセッド大学では、Child Development(幼児教育学)を学ぶ学生たちはキャンパス内に設置された託児施設でボランティアを行うことができ、実地研修と授業を通してアメリカの幼児教育学を学ぶことが出来ます。
 西川奈津江さんは、2011年にマーセッド大学付属の語学学校MCELIに入校、同年秋よりマーセッド大学に入学し、心理学専攻で準学士の資格を取得した後、幼児教育学専攻でカリフォルニア州立大学フレズノ校(CSUフレズノ)への編入を実現しました。マーセッド大学では、幼児教育学に活かせる心理学を学ぶ傍ら、託児施設でのボランティアを行い、編入へ向けての準備を重ねてきました。
 将来はアメリカで幼児教育学の学士号を取得し、教育関係の仕事に就くことを目指している西川さん、今回はマーセッド大学から4年制大学への編入までの道のりについて伺いました。


幼児教育学を専攻
幼児教育学を専攻

 

 

1.現在の所属大学、専攻/専門を教えてください。
 カリフォルニア州立大学フレズノ校(CSU Fresno)でChild Development(幼児教育学) を専攻しています。
 カリフォルニア州立大学フレズノ校には、託児施設があり、そこでボランティアをしたり、大学内に設置されている付属高校で授業の見学等を行うことができ ます。Child Developmentを専攻している学生は、クラスよりも外に出て実地を受けることが多く、幼稚園などの教育機関でインターンシップを受ける機会もあります。

 

2.マーセッド大学への留学を決めた経緯を教えてください。
 アメリカの大学は、専攻をいつでも替えられる柔軟性があるので、日本の大学ではなく、アメリカの大学に行きたいと考えていました。また、アメリカにはボランティアの文化が根付いているため、様々な経験ができるのでは、という思いもありました。
 マーセッドを選んだ理由は、単純なのですが、暖かい場所に行きたかったのでカリフォルニア州への留学を希望していたこと、マーセッドはカリフォルニアの中央にあるので 遠出をする際には便利な場所かなと思ったこと、田舎の方が誘惑が少なく勉強に集中できるのではと思い、マーセッド大学を選びました。

 

 

3.マーセッド大学で選んだ専攻、その専攻を選んだ理由、そこで学んだことはなんですか。
 マーセッドでは入学当初、Child Development を専攻していたのですが 心理学の授業を履修したことがきっかけで、もっと心理学について学びたいと思い、専攻を替えました。
 心理学をもっと学びたいと思ったきっかけは、心理学のクラスの内容に興味を持ったことと、子供の心の発達について学ぶことで、幼児教育についてもっと深 く理解できるのではと思ったからです。そのおかげで、今となってはマーセッドで学んだことを、今の専攻の勉強に役立てることが出来ています。

マーセッド大学内の託児施設
マーセッド大学内の託児施設

 自分が考えていた心理学とは違い、理系に分類される授業もあり、様々な実験の方法を学ぶこともありました。他の心理学のクラスでは、人の性格や精神病、そして心理学の必須教科である社会学では、多様な社会の成り立ちなどを学びました。

 編入後はChild Developmentを専攻しようと思っていたので、マーセッドでは大学内のChild Developmentセンターと呼ばれる託児施設でボランティアをしていました。Child Developmentセンターには、週2回ほど通い、子供たちと外で一緒に遊んだり、食事をさせたり、昼寝の時間で寝かしつけたりしていました。
 ボランティアを通して学んだことは、子どもとの会話は思いのほか難しく、子どもが何を伝えたいのかを汲み取る技術、コミュニケーションを取る方法を学びました。また、子どもが転んだり、怪我をした時のアクシデントにどう対処するか、危ないことをしようとしている子どもにどういう言い方で納得させるか等、実践的に子供との接し方を学ぶことが出来ました。また、多文化で多種多様な子どもたちが共に遊んでいる姿を見て、差別について考える機会にもなりました。

 

 

4.マーセッドでの生活・学業を振り返って、感想を教えてください。

知人の誕生日会で
知人の誕生日会で

 マーセッドでの生活を振り返ってみると、本当にあっという間で充実していたなぁ、としみじみ思います。言葉が日本のように簡単には通じない、そして文化の違いや食生活の違いで最初は戸惑いましたが、日本では決して味わうことができない、こんな時間は二度と戻ってこないと考えると楽しくなりました。交通面や食についてはやはり不便さがあったり味が合わなかったりしましたが、一日一日が貴重で、きらきらしていました。もちろん、毎日学校と家の往復で、勉強でストレスを抱えたり辛いこともいっぱいありましたが、これもホストファミリーや友達、信頼できる教授に支えられて乗り越えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。

 長期間の休みでは、ホストファミリーが日帰り旅行に連れて行ってくれたり、日常でもアメリカの文化について教えてくれたり、なにより家族の一員として接してくれ、とても居心地が良かったのを覚えています。友達ともお互い刺激しあい、共に励ましあい、共に笑ったり、あの頃を思い出すだけでも一人で笑ってしまいます(笑)。授業ではやはり聞きなれない言葉やあまり日本では知られていないことなどを学び、悪戦苦闘しましたが、私の場合は時間をゆっくり取って一つ一つの宿題を完璧にしたり、わからないところがあれば友達に聞いたり、教授に個人的に聞くようにしていました。そのおかげか、今でもその癖は自分の中にあって、宿題を丁寧に、そして十分時間をかけてこなすようにしています。

 

カリフォルニア州立大学フレズノ校
カリフォルニア州立大学フレズノ校
CSUフレズノ内の託児施設
CSUフレズノ内の託児施設
CSUフレズノの留学生とのボランティア
CSUフレズノの留学生とのボランティア

5.編入までの道のりについて、教えてください。
 編入までの道のりは、想像していたよりも意外と簡単で、同 じカリフォルニア州内だったためか単位の移行もスムーズに行われました。ただ、編入したい大学に申請書類を送らないといけないので、ミスなく丁寧に記入す る必要がありました(自分の成績、取ったクラス、住所等)。あとは成績表と残高証明書の郵送など必要なものを送って完了です。やらなければいけないことは いたってシンプルなのですが、時間が思っていた以上にかかるので、早めにしないと締め切りぎりぎりになり、精神的に不安定になりかねません…。

 

 

CSUフレズノ校のキャンパスにて
CSUフレズノ校のキャンパスにて

6.留学を目指す方へのアドバイス
 まだまだ未熟な私がアドバイスをすることには少し戸惑いがありますが、私 が胸を張って言えることは、留学は自分の人生の財産や糧になるということです。今まで日本で家族と一緒に暮らし、近くにはコンビニがあり、すぐに自分の好 きなところへ行ける、人と簡単にコミュニケーションがとれる、という便利で当たり前な生活とは真逆の環境の中で生活するなんて、想像以上に辛いし、ストレ スももちろん溜まります。でも、そんな環境だからこそ、周りの人に支えられながらも、自分の力で、新しい場所で生活していかないといけないという思いが強 くなりました。勉強にしろ、辛くても辛抱強く楽しむことが大切だと留学をして学びましたし、多様な文化のアメリカでの生活は、毎日が刺激的で、あたしの常 識を覆してくれるとても面白いところだと、肌で感じました。
 アドバイスになっているか分かりませんが、留学するにあたって自分はなぜ留学したい のか、将来その経験をどう活かして自分のものにするかを、しっかりと考えていれば、もっともっと留学の目的が明確になると思いますし、こちらでの生活や学 業が楽しくなると思います。あとは積極的に外に出ることが大切だと思います。アメリカでは、皆で集まってご飯を食べたり、イベントをすることが多いので、 積極的に参加することで、いろんな人の話を聞き、吸収することで自分の考え方が変わったり、また自分の引き出しが増えたり、柔軟に物事を考えることができ る機会が得られます。勉強ももちろん大切ですが、こういった人と接し、時間を共有することも留学の良さの一つだと思います。私もアメリカへ来た当初は、や はり今と比べると喋ることができず、何を言われてのかも分からず、どうコミュニケーションをとればよいのか戸惑いましたが、ホストファミリーとは毎日話を して、友達と一緒にご飯を食べたり、話をする機会を増やすことで、それが楽しくなっていきました。はじめの一歩はなかなか踏み込めず、不安で仕方がありま せん。でもその一歩を超えれば、あとはもう自分のやりたいようにするだけです。周りには遠くから応援してくれている家族、友達や教授がいます。
 最後になりましたが、留学は一つの自分の人生をもっともっと輝かせてくれる、生きてる実感を味あわせてくれる選択だと思います。いつも向上心と好奇心をもって臨むことができれば、必ず充実した素敵な留学生活になるはずです。
 私もまだまだ成長中なので、ともに頑張りましょうっ!!


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