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【学生コラム】Alpha Gamma Sigmaのすべてに迫る

こんにちは、お久しぶりです。リキヤです。

今回は私の所属するAlpha Gamma Sigmaというクラブについてご紹介します。

 

マーセッドカレッジには27のクラブがあります。

(セメスターはじめに、所定の書類を提出すれば新しいクラブを作ることができるので、これからもクラブの数は増えることが見込まれます。)

27あるクラブの内、3つのクラブはHonor Societyと呼ばれています。

Honorは直訳で 名誉“と訳されますので、名誉なクラブということになります。

その3つとは以下のクラブです

 

Alpha Gamma Sigma (カリフォルニア州全土のコミュニティカレッジに存在)

Phi Theta Kappa (アメリカ全土のコミュニティカレッジに存在し国際的にも有名)

Veterans (カレッジに通っている退役軍人によって組織されている)

 

私はAlpha Gamma SigmaPhi Theta Kappaに所属しており、今回のコラムでは活動頻度も多く、よりローカルな活動をしているAlpha Gamma Sigma (AGS)についてご紹介します。

 

はじめに基本情報からです。

Alpha Gamma SigmaHonor Societyと呼ばれていますが、カレッジが学生を選ぶのではなく、学生自身が申し込むことができます。

入部条件としては、申し込み時に評定GPA 3.0以上で、セメスターの始まりに申し込み用紙とUnofficial Transcriptを、$20 (毎学期払う必要あり)と提出すれば入部することができます。

Honor Societyに所属している学生は、奨学金に申し込むチャンスが増える他、卒業式の学位授与の際にHonor Studentとしてアナウンスされます。

Alpha Gamma Sigmaは通常のクラブメンバーと、様々なイベントを企画するオフィサーがいます。

以下の通り、オフィサーは全部で8役あります。(Spring 2020から9役に増える予定)

 

 

President:リーダー、ミーティングの司会進行、企画の作成

Vice-President:副リーダー、リーダーと協力、リーダーの代理

Treasure:クラブの支出や活動資金の記録、管理

Secretary:ミーティング等の記録

Blood Drive Director:献血組織とのコンタクト、献血イベントの企画運営

Recycling Director:カレッジ内のゴミのリサイクルイベントの企画運営

ASMC Representative:学生組織のクラブミーティングに参加する代表

Social Media DirectorFacebook, Twitter, InstagramなどのSNSの更新

(Events CoordinatorSpring 2020より実施予定)

 

日本が4月からアカデミックイヤーが始まるのに対し、アメリカは8月がアカデミックイヤーの始まりです。

 そのため、学期終わりである5月にその次の年の新しいオフィサーの募集がされ、立候補者を募ったのち、投票により新年度のオフィサーが選出されます。

次に具体的な活動内容をご紹介します。

 

Food Drive

マーセッドカレッジには、学生のために無料で食料や日用生活品を提供するFood Pantryと呼ばれる施設があります。

その食料や日用生活品を調達しているのが、私たちAGSです。

学生のために無償で食料や服などの日用生活品を提供していただくように近所の方々を一軒一軒訪問します。

休日ということもあって、インターホンを押してもなかなか出てくださらない方が多いですが、めげることなく一軒一軒丁寧に訪問し、心優しいかたは多くの寄付をしてくださいます。

集まったアイテムは、Food Pantryというカレッジ内にある倉庫に保管され、学生のために無償提供されます。

 

Blood Drive

マーセッドカレッジでは、献血がカレッジ内で行われることがあります。その献血のイベントを企画しているのもAGSです。

Blood Drive DirectorVitalantと呼ばれる献血組織と連絡を取り合い、マーセッドカレッジをホストとして献血が開催されます。

私たちの当日の活動としては、準備と片付けはもちろんのこと、献血の受付をしたり、献血をしてくれた学生にTシャツを配ったりしています。

Recycling Sorting Day

日本ではリサイクルを意識するために、公共の場ではゴミ箱ごとに種類があります。アメリカは日本のようにゴミ箱に種類がなく、1つのゴミ箱に様々なゴミを捨てます (家庭単位ではゴミ箱が分別されていますが、公共のゴミ箱はほとんど分けられていません)

それではどのようにカレッジではゴミを分別しているかというと、これもAGSが一部を担当しています。

図書館の横にあるTransportation Areaという場所でゴミ袋を1つに集め、ビンや缶、ペットボトルを中心に、参加メンバーで協力しながら分別しています。

Pie Fundraising

アメリカでは資金調達活動としてFundraisingと呼ばれる活動が一般的です。日本ではクラウドファンディングがそれに当たるかもしれません。慈善活動だけではなく、クラブやイベントの資金を調達するためにも行われます。

方法としては募金活動のようなものもあれば、レストランの集客活動を行う代わりにその日の売上の数%を寄付していただくものもあります。AGSではPie Fundraisingという方法でFundraisingを行なっています。市内にあるパイ専門のお店と協力し、パイのチケットを売ります。

そして販売する当日にチケットを売った方にパイをピックアップしていただくことによって、売り上げの数%AGSに寄付していただきます。

AGS 2019 Northern Regional Conference

毎年10月にカリフォルニア州の北部地域のコミュニティカレッジのAGSが1つのコミュニティカレッジに集まるカンファレンスが行われます。詳細は後日新しいコラムとして更新予定です。

 

Annual AGS Spring Convention

毎年4月にカリフォルニア州の全コミュニティカレッジが大きな会場に集まり、23日で交流を行う活動です。

コミュニティカレッジの紹介をそれぞれが行いお互いを知る活動や、奨学金獲得者の表彰、ゲストスピーカーを多く招き、学生がどの話を聞きたいかを選びその講話受けることができる活動など、カレッジにいるだけでは経験できないような数日を過ごすことができます。

Teacher Appreciation

毎年5月、アカデミックイヤーの締めくくりとして、クラブアドバイザーである教授のご自宅でTeacher Appreciationという会が催されます。

名前にもあるように、AGSに所属しているメンバーが、それぞれお世話になった教授を招待し、教授への感謝の意を表す会となっています。

ポットラックと呼ばれるそれぞれが作った食事を持ち寄るスタイルで夕食をとるため、学生一人一人の個性や文化が輝いた料理が用意されます。

会では、教授との交流はもちろんのこと、オフィサーの引退式と新年度のオフィサーの発表も行われます。また、AGSメンバーを対象とした奨学金の授与式も行われます。

私もお世話になった英語の教授を招待し、今年の5月にTeacher Appreciationに参加しました。

その教授には感謝の気持ちでいっぱいです。

今でもエッセイやレコメンデーションレターなど困ったときは助けていただくほどの関係を築いており、この会を通し教授とより深い交流をさせていただきました。

 

このように、AGSだけでも様々な活動をしており、日々のモチベーションの上がるクラブの1つです。

しかし私は、このような活動がある、という情報を全て知った上でクラブに入ったわけではありません。

実際、AGSに入ったあとに知った活動がほとんどです。

そしてその活動全てが私の日々を充実させてくれる内容ですし、たくさんの人々との交流やより多くの友達を作る機会となっています。

 

AGSに入ったことにより、興味があることにはなんでもチャレンジする意識が大切であると改めて感じました。

留学生を含めたカレッジ生の中には時間が有り余って暇すぎる、という学生もいます。

ではその余った時間を何に使えるか真剣に考え、自分の成長のために取り組もうという意識でチャレンジする学生が何人いるでしょうか。

これは留学生だけではなく、日本にいる学生にも同じことが言えるかと思います。

 

そして現実は、挑戦している学生の比率の方が圧倒的に少数派です。

しかし、その少数派に入るということは、残りの多数派よりも様々な経験をすることができる、自分の能力を高めることができる、友達を増やすことができる、コネクションを繋げることができる、様々な価値観や文化に触れ自分に還元することができる….などなどチャンスや可能性に出会える機会が圧倒的に違います。

もしこの記事を読んだ皆さんが、時間が有り余っている、と感じていましたら、まずは興味のあることに関するリサーチからはじめ、それを体験、経験できる活動を見つけて取り組んでほしいと思います。

そこから根気強く続けることで、何かしら自分にとって還元できるものを見つけることができ、気づけば1つの価値あるコミュニティに属していることかと思います。

 

次回は今回の記事内でも紹介しました、AGS 2019 Northern Regional Conferenceについてご紹介したいと思います。

 

羽田野 力椰

 

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