武蔵野大学3年次編入、永田萌さん

  この度、2019年12月にマーセッド大学を卒業した日本人留学生が、日本の4年制大学である武蔵野大学への3年次編入を実現させた。その実現を可能にした学生に対し、今回インタビューを行った。

 

  彼女の名前は、永田萌(ナガタ モエ)さん。彼女は武蔵野大学グローバル学部・グローバルビジネス科への合格を受け、晴れて2020年4月から武蔵野大学でのキャンパスライフが始まり、新生活の幕が開ける。

今記事では、永田さんがマーセッド大学から武蔵野大学へ編入した理由、編入時の手続き、並びにマーセッド大学で学んだこと、そして将来について伺っている。以下にインタビュー形式で彼女の心境に迫っていく。

——どういった経緯でマーセッド大学(アメリカ)から武蔵野大学(日本)へ編入しようと考えたのですか。また理由等教えて下さい。

  「元々、どの国の大学であっても、4年制大学には行きたいという気持ちがありました。そこでアメリカの4年制大学へ編入することを考えましたが、やはり学費・生活費や様々なシステムの違い、現実的な問題を考えたところ日本の大学に行くことが、今の私にとって最適な選択であるという考えに至りました。

なぜ武蔵野大学を選択したのかというと、マーセッド大学が武蔵野大学と協定を締結していることが一つ。また、マーセッド大学でビジネス専攻であった私にとって、武蔵野大学のグローバル学部・グローバルビジネス科はビジネスの勉強を続けるために魅力的な学科でした。

更に、授業が全て英語で行われるというシステムを考慮した上で、武蔵野大学への編入学を決断しました。」

——では、編入をする上で、必要な手続き等あったかと思いますが、簡単にどのような流れで進行していったのか、またその際に大変だったことなどありましたら教えて下さい。

  「まず主な流れとして、志願書や学歴書を含め、大学側から送付される書類の記入を行います。こちらは、マーセッド大学留学生オフィスの日本人アドバイザーの方と武蔵野大学側のやり取りの元、私が記入すべき書類等は記入する形でした。この書類審査が終了すると、面接をオンラインで受け、合否結果を待ち、合格通知を頂いた後、大学側より合格者へ向け必要な書類等を受け取り、記入をする。

このような一連の流れで編入手続きを行いました。

 

編入手続きの中で私にとって大変だと感じた点は面接です。こちらの面接では、約15分間すべて英語での面接がオンラインで行われました。

質問内容は、志望理由、マーセッドでの生活背景、3年次編入についての考え、将来について、というものでした。英語での面接ですが、留学生活を通してリスニング能力が伸びたこともあり、面接の英語を聞き取ることはできました。しかし、日本語のように自分の思ったことを英語で伝えることが苦手でしたので、その点はもう少し準備が必要であったと感じています。」

——英語での面接は十分な準備が必要とされますね。マーセッド大学での生活を通して、永田さんご自身努力されていた点や学んだ点などありますか。

  「私は、マーセッド大学併設の語学学校MCELIから入学し、必要なTOEFLのスコアを取得した後、マーセッド大学に入学しました。

マーセッドでは、それぞれの授業へ真剣に取り組み、学んだ内容を知識としてインプットする時間を意識しました。

家庭ではホームステイ先のホストファミリーとの時間を大切にし、彼らに対し、授業から学んだこと、また近況等を話すことで、アウトプットするよう心掛けていました。

また、学んだことに関しては、日本と全く違う文化を肌で感じました。特に、アメリカ人の人柄は、おおらかで個性を大切にする方が多く、一人の日本人としての存在意義について考える貴重な機会となりました。」

——4月から始まる大学生活を目の前に現時点で何か努力されていることなどありますか。

 

 「現在は、ホテルでのアルバイトを週3回の頻度で、週15時間程度行っています。2021年開催予定のオリンピックの為か、他国からの観光客が多く、英語を使用する機会が増えてきている気がしています。

 

また、オリンピックのボランティアへの参加も予定しています。ですので、実際に英語を使用する機会を少しずつではありますが、増やす試みをしています。日本にいても英語を継続して学ぶような環境づくりを積極的にし、実践的に活躍できる人材へなるべく、日頃より行動第一で過ごしていきたいと思っています。」

——最後になりますが、永田さんの今後の目標を教えて下さい。

  「短期的目標ですと、今年4月からいよいよ武蔵野大学でのキャンパスライフがスタートします。今までアメリカで学んだことを活かして、日本では、アメリカの大学とはまた違った生活が始まりますので、積極性を大切にし、更に協調性を心掛けることで周りの人々との関係性作りに注力していきます。幼い頃から英語を学び、人生の中で多くの時間を英語学習に費やしてきました。ですので、長期的目標としては英語に関わる職業に就くことが出来るよう、日々の生活の中で英語と触れ合う時間を増やしていくことを心がけ、日常生活を過ごしていきたいと思います。」

  今回の記事では、マーセッド大学に2年間通い、3年次、武蔵野大学にて編入への切符を手にした、永田さんへインタビューを行った。彼女の人生で大きく関わってきた英語学習、であるが、積極的にチャンスを掴み取る姿勢で行動する彼女から勢いを感じる。マーセッド大学から武蔵野大学への編入学を果たした初の学生である永田さんであるが、彼女の行く先々には困難な問題もあるはずだ。しかし、その逆境にも屈することなく、寧ろ、ものともせずこれから待ちゆく試練を乗り越えていくことだろう。彼女の軸である、「積極性、環境づくり」この2点の重要性について彼女は自ら体現している。

 

皆さんも今記事からそういった点、若しくはそれ以外の点に着目して記事を読んでいただきたい。

今後の彼女の動向、将来から目が離せない。


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