【2021年7月】アメリカCOVID-19ワクチン情報

 世界で最もCOVID-19感染者が多いアメリカ。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると7月1日時点で3347万人以上がCOVID-19に感染し死者数は60万人以上に達している。マーセッドカレッジがあるカリフォルニア州ではアメリカ全体の感染者1割を占める371万人以上が感染し6万人以上の死者が出ている。(引用:COVID-19.CA.GOV

 

 しかしここ数ヶ月で、COVID-19用ワクチンが普及していることにより、昨年以上に感染者数も減少傾向にある。また、これまでは州の中で感染レベルが地域ごとに4段階で色分けされていたが6月15日で解除され、マスクの着用規則も撤廃された。今回はCOVID-19の感染を抑えるために開発が進められているワクチン情報についてまとめた。

 


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 グラフの通り、新規COVID-19感染者数はピーク時の1/8/2021から6/2/2021の約6ヶ月で約99%減少している。ワクチンが普及した今年の1月から急速に感染者が減少している状況だ。

 

 FOX NEWSによると、アメリカの他の地域・州では感染者数が増加傾向にあるが、カリフォルニア州は国内でも最も感染率が減少している。更に、州内の人口約4000万人中2000万人近くがCOVID-19ワクチンを2回接種している。さらに(引用:COVID-19.CA.GOV

 

 最近ではカリフォルニア州内で変種のウイルスが発生してきているが、ファイザーとモデルナのワクチンはそれらを制御できていると研究により明らかになっている。(引用:CNN

 

 

 

┃米国ワクチン開発・接種状況

 通常、ワクチン開発から配布までに要する年月は5年から10年のプロセスがかかると言われている。しかしCOVID-19に限っては数ヶ月でワクチン開発が進み既に3つの企業はワクチン支給を開始している。こういった作成期間を短縮できたのは生産体制の強化に投資家やメーカーが数十億ドル以上の多額の金額を投資するといった協力があったからだと言われている。今回は多数のワクチン開発企業の中でもアメリカで普及している以下の3つの企業のワクチン状況を説明する。

 

①ファイザー(7/1時点)引用:CDC:ファイザー

  アメリカの製薬大手「ファイザー」は、開発中の新型コロナウイルスワクチンの臨床試験で約4万人を対象に行い、新型コロナウイルスの感染が確認されたのは94例。そして、実際にワクチンを接種した人としなかった人を比較し分析した結果、予防の効果は95%前後の効果みられている。

 

 またファイザーはアメリカ初のCOVID-19ワクチンとして12月10日にFDA(食品医薬品局)から緊急使用の承認を得た。5月7日、ファイザーはワクチンの緊急使用許可だけでなく、FDAからの公式的な承認を求めてプロセスを開始した(引用:ABC News)。

 

 6/10に今後の取り組みについて発表した。2021年に2億回分、2022年前半に3億回分を非営利価格で米国政府に提供する計画を発表している。(引用:Pfizer)

 

 接種回数は2回で21日間の間隔をあけて実施される。接種した際、接種側の腕に軽い筋肉痛を伴い、接種一週間内に軽中度の副作用が現れるケースもある。

 

 CDCより5/13、12〜15歳の子供に対するワクチン使用許可が承認されている。(引用:ABC

 

 


②モデルナ(7/1時点)引用:CDC:モデルナ

  アメリカの製薬企業である「モデルナ」は開発中の新型コロナウイルスワクチンの最終段階でおよそ3万人のアメリカ人を対象に臨床試験を実行したところ95%に近い有効性を示した。

 

 米国時刻の12月18日にFDAから正式に緊急使用許可が承認され、ファイザーに続き2番目のワクチンとなった。使用許可が下りた12月から約6ヶ月で1億5200万回分のワクチンを提供している。6月1日にFDAから緊急使用許可ではなく、公式の使用許可の承認を求めてプロセスを開始している。(引用:Fox News

 

 ファイザーと同様に2回接種する必要があり28日間の間隔をあけて2度目の接種を行う。接種した方の腕が筋肉痛のような痛みが伴い、更に2回目の投与後は全身の副作用(発熱、悪寒、倦怠感、頭痛など)がより一般的に表れる。

 

12歳から17歳までの思春期の臨床試験において100%の有効性を示したと、同社は5月25日に発表。この結果は、TeenCOVEと呼ばれる3,700人以上の子供たちを対象とした米国での試験から得られたもの。モデルナは、この結果を6月上旬に世界の規制当局に提出する予定。(参照:Fox News

 


③Johnson & Johnson(7/1時点)引用:CDC:J&J

  アメリカの製薬・医療関連企業である「Johnson & Johnson」は臨床試験時にアメリカ、南アフリカ、南米、メキシコに住む人々合わせて4万人を対象にワクチン接種を実施したところ、中度から重症の予防に約66%の効果を示し、重傷者の予防には85%の効果を示した。

 

 米国時刻2月27日にアメリカで3番目のワクチンとして正式にFDAから緊急使用許可を得た。ファイザーとモデルナと異なる点は単回投与ということで副作用は軽度な頭痛、倦怠感、筋肉痛である。現時点で2100万回分のワクチンを提供(ワクチン提供は一時的ストップ中)しており、6月までに1億回分のワクチン提供を見込んでいる。

 

 The New York Timesによると、4/6~4/13の間に6名(18~48歳)の接種者がまれな血液凝固障害として発見された。内1名死亡、もう1名は重篤な状態での入院となった。

 

その結果FDAやCDCからJohnson & Johnsonワクチン接種を一時停止しており、更にABC Newsによると、合衆国内のいくつかの大学間ではJ&Jワクチン接種を一時停止している状況だったが、4月23日に一時停止を解除。しかし患者に渡されるラベルやファクトシートには、血栓発生のリスクが極めて低いことを示す警告が記載され今後も綿密なモニタリングが行われる。

 

 


 米国疾病管理予防センター(CDC)によると、ファイザーまたはモデルナのワクチンを完全に接種した高齢者を対象とした小規模な研究では、同年齢でワクチンを接種していないグループと比較して、COVID-19による入院のリスクが94%減少したことが示唆されている。(引用:FOX News

 

 Bloombergによると、米国の感染の最高責任者であるアンソニー・ファウチ氏は、米国の人口の70%から85%に予防接種を行うことで、正常な状態に戻ることができると述べている。75%に達するのは早くても4ヶ月ほどかかるといわれている。

 

 

 

┃実際にワクチン接種した方より(モデルナ)

 現在アメリカではワクチン接種を無料で受けることができる。Aさんはカリフォルニアに在住する留学生。彼がワクチンを接種する上でどういった手続きを行いワクチン接種にまで至ったか以下に記載する。

 

ステップ1:予約手続き

ワクチンを受ける際に右のリンクから接種までに必要な手続きを行う。(https://myturn.ca.gov/)手続きの際は、ワクチンを提供している近くの都市を選択、アレルギー等あるかどうかの回答、ワクチン接種2回分の日程等の記入をする必要がある。予約手続きが終了すると接種時に必要なQRコードをメールや携帯電話のメッセンジャーにて受け取る。

 

ステップ2:ワクチン接種

当日の接種時に必要なものは、前文に述べたQRコードとパスポート等の自己証明書であるためそれらを持ち時間通りに試験会場に向かう。Aさんは近くのフィットネスジムが会場となっていたため、6フィートの間隔を保ち列に並び接種まで待った。

 

接種後は接種時に反応が出るかどうか確認するため、15分もしくは30分待機する必要がある(人による)。待機後、特に反応がなければ工程が終了する。担当員から2回目も同様に1回目の接種した際に受け取った書類を持って会場に向かうよう促される。

 

接種後

1回目(3/14)、2回目(4/11)のワクチン接種を終えたAさん。両方とも接種した腕に筋肉痛を伴っている。またワクチン接種後の副作用により軽い頭痛と熱っぽさがあると話しているが特に体調への大きな不調はないようだ。

 

 

 

┃今後のアメリカの動向(7月1日時点)

  現在COVID-19の変種が世界中で出現するにつれて、拡散抑制のためにワクチン接種が急を要している。CDCが収集した連邦データによると、12月14日に米国でワクチンの配布が開始されて以来、3億1000回の投与が行われ、少なくとも1回以上ワクチンを接種した方は米国の総人口の51.1%完全に接種を終えた方は41.4%に達している。

 

 また米国は現在、1日に200万回分のワクチン接種を提供している状況だ。更に5月末までに3億回分予防接種を行うのに十分なショットを提供することを約束している。(Bloomberg7月末には約7億回分のワクチンを提供する予定。

 

 


  各州には、郡の保健所、病院システム、薬局、集団予防接種サイト、移動診療所を通じて、ワクチンを住民に届ける方法について独自の計画があり、州ごとに対応が異なる。

 

 THE WHITE HOUSEによると、現アメリカ大統領バイデン氏は、政権の最初の100日間で1億回分のワクチン接種を行うという目標を宣言し、予定よりも40日早くに達成し4月15日に2億回分のワクチン提供を達成した。(引用:Broomberg

 

 


 COVID-19.CA.GOVによると、マーセッドカレッジのあるカリフォルニア州では、大きく分け5つの地域の内4地域で外出禁止令が出されていたが、1月末にはすべて解除されており、11月20日に発令された夜間外出禁止令(午後10時~午前5時)も解除している。

 

 同サイトについて学校教育機関では、カリフォルニア大学やカリフォルニア州立大学は2021年の秋学期から対面授業を再開することを予定しており、少しずつオンライン授業からハイブリッド、対面授業への移行が進んでいる。(引用:カリフォルニア大学カリフォルニア州立大学

 

 POLITICO CALIFORNIAでは、カリフォルニア大学(UC)、カリフォルニア州立大学(CSU)の、2021年秋学期進学を予定する学生、教職員、スタッフに対しワクチン接種の要件を提案している。

 

 



関連情報:マーセッド市のCOVID-19ワクチン&PCR検査所についてまとめている。

関連情報:アメリカ国内のワクチン接種の流れから方法までまとめている。未成年のワクチン情報も!


 

 

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