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【野球留学】大里恭平さんインタビュー

 今回、マーセッドカレッジに留学中の大里恭平さんにインタビューを行った。大里さんは2019年にマーセッドカレッジの語学学校に入り、そこで英語の基礎を学び、カレッジに入学をしている。彼は、千葉経済大学附属高等学校出身で高校時から野球に打ち込んでいた。そのため、マーセッドカレッジに入学すると同時に野球部に入部し現在は2年生として活動している。野球部として昨シーズン地区2位という成績ではあったものの大里さんは出場機会が少なく悔しい思いをした。来シーズンはレギュラーとして試合に出場できるよう日々奮闘している。今回は大里さんにマーセッドカレッジ野球部での様子を聞くことが出来た。

アメリカ大学に進学した経緯について

 「アメリカ大学に進学した経緯としては、高校野球の監督に勧められました。当時監督から言われて今でも印象に残っている言葉があります。それは『留学をすれば人生が変わる』です。この言葉に背中を押されて留学を決意しました。また、私は将来MLBで通訳として活動したいという目標があります。そのため、アメリカ独特の野球用語などを知る必要がありました。そこで、野球をやりながらそう言った知識を得られればと思ったのが理由です。」

アメリカに留学して一番苦労したことはありましたか?

 「やはり、アメリカに来て一番苦労したことは言葉の壁でした。特に野球特有の用語などは調べてもなかなか出てこないものもあるのでチームメイトに聞いたりしながら徐々に覚えていきました。」

日本とアメリカの学生野球の違いは何だと思いますか?

 「日本とアメリカの野球の違いはいくつかあります。まずは“考え方”の部分で、量より質ということです。日本は長い時間をかけて1日の練習をこなしていくイメージがありますが、アメリカでは短い時間でどれだけ質の高い練習ができるかを重要としています。また、指導者の違いとしては、アメリカではコーチに自分から話しかけなければなかなかアドバイスをもらう機会がありません。そのため、私も最初は戸惑う部分もありましたが、今では自分から積極的に話しかけるようにしています。」

マーセッドカレッジの監督について

 「『勉強と野球の両立をしなさい。』ということを監督はよく選手に言っています。理由としては、アメリカの学生スポーツでは最低限の学業成績を下回った場合、練習にすら参加することが許されなくなるという規則があるからです。

もう一つが『練習が2時から開始の場合は30分前に来て自ら練習しなさい』ということを常々言っています。『この30分を1ヶ月毎日続けると何時間になる?』ということを問いかけてきます。要はコツコツ毎日積み重ねなさいということを伝えているのだと僕は感じています。そして決して強制ではないがこういうことをして成功した人がいるというように過去の成功例を出して僕たちに指導してくれます。」

マーセッド野球部のチームメイトの雰囲気や特徴などについて

 「私も最初はチームメイトが怖く感じていた。やはり、体も大きいし威圧感があり、話しかけにくい雰囲気がありました。しかし、実際話してみるとこれまでにも日本人留学生が野球部に所属していたこともあり、気さくに話をすることが出来ます。また、指導者から何か指示が出た時も理解できなかった時もありましたが、近くのチームメイトに聞くと快く説明してくれるのでチームメイトの雰囲気はとても良いと思います。試合ではいいプレーをしたりヒットを打つとすごく盛り上がります。マーセッド野球部のチームメイトはお互いをリスペクトしてチームの指揮を高めています。」

学業で一定以上成績をとるためにどのような工夫をしていますか?

 「カレッジでは宿題の量がたくさんあります。そのため、野球と宿題をうまく両立する必要がある。宿題は主に授業のない火、木、金曜日の野球の練習の前後に行います。成績をとるために最も大切になるのが毎週の宿題となります。この宿題をきっちり行うことでよいグレードを保ちつつ野球の練習に集中することが出来ます。」

来年のシーズンに向けての意気込みや目標

 「目標はスタメンで試合に出場すること。昨年は代打での出場が多くあまり出場機会がありませんでした。なので、来シーズンは武器であるバッティングを活かしてスタメンで試合に出ます。また、昨シーズンはマーセッドカレッジ野球部は16勝12敗でセントラルバレー地区で2位という成績でした。そのため、来シーズンこそはまず、セントラルバレーで優勝して次のステージに上がりたいと思い、みんなで練習しています。」

今後野球留学を目指す学生にメッセージや意識するべきことがあれば教えてください。

 「分からないことなどがあればコーチに聞くことが大切です。もしどう伝えたいのかわからなくても一生懸命伝えるということが英語の上達にもなりますし、コーチとコミュニケーションを取れます。

 例えば、コーチに『俺のバッティングを見てくれ』と伝えるだけでもコーチからアドバイスがもらえますし、そういうところからアピールにも繋がると思います。

また、監督が日本人選手に頻繁に『体を大きくしろ』と言います。やはり、アメリカではパワーも重要な武器なのでアメリカ人にもパワー負けしないような体づくりをするよう言われていたので、僕自身渡米前と現在では7キロ体重が増加しました。ですので、体を鍛えることも重要だと思います。」

 いかがだっただろうか。今回のインタビューではマーセッドカレッジ野球部の雰囲気やチームとして目指しているところを知ることが出来たのではないだろうか。そして大里さんの目標に向かって野球に励む姿は留学生の模範となると思う。今回のインタビューで留学をするうえで必要な要素を大里さんは話してくれた。それは積極性積み重ねである。やはり、留学序盤は英語が伝わらない不安や恥ずかしさで現地の人たちとコミュニケーションをとることが出来ない学生は多くいる。しかし、そのままではいつまでも成長しないのだ。不安があろうとも積極的に話しかけ、それをコツコツ積み重ねていく。それが留学で重要なポイントではないだろうか。

 

留学というと華々しい世界を想像する人も多いかもしれないが現実は甘くない。むしろ語学や文化の壁にぶつかり、心が折れそうなことも経験しながらそれでも挑戦することで成長することができる。

これから留学をする学生にはそのことを肝に銘じてもらいたい。

 

今回は大里さんの留学での経験や印象に残っている言葉を話していただいた。そんな彼も昨シーズンの悔しさから一回り大きく成長し、来シーズンこそはレギュラーとしてグラウンドに立つことを祈っている。そして彼の活躍を期待している。


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