短期研修プログラム体験談:黒田千晶さん・神﨑美潤さん

2023年春学期に短期研修プログラムに参加した生徒2人に短期研修プログラムを終えての感想を聞きました。2人は、姫路女学院高等学校2年生で、同じプログラムに参加していた学生よりも少し長く、3週間マーセッドに滞在しました。


名前:黒田千晶さん

学年:高校2年生

出身校:姫路女学院高等学校

 

今回の短期研修に参加した理由:

 

私がこの短期研修に参加したのは、自分の殻を破りたかったからです。私は今まで大きな事に挑戦した事があまりなかったので、この留学は私にとってとても大きな挑戦でした。留学に興味を持った理由は、高校での国際交流や英検取得から英語の楽しさを学んだことや海外への憧れを持つようになったことでした。正直、親を説得することは大変でしたし、さらに学校としても初めての試みだったので、不安はありました。ですが、自分を変えたいと強く思い、この留学に参加する事を決めました。

語学研修は、とても楽しむ事が出来ました。日本では、先生が生徒に対して話をするという感じで授業をしていますが、今回の語学研修では、先生が生徒に質問をすることが多かったので、発言する機会が沢山ありました。先生と生徒の距離がとても近いように感じました。また、ゲームを使って単語を勉強したり、チームで対抗したりする形の授業が多かったので、楽しみながら勉強することが出来ました。

今回は英語、化学、映画鑑賞と沢山の種類の授業を聴講させて頂きました。全て英語だったので、理解するのはとても大変でしたが、分からない所は単語を調べたり先生に質問したりして工夫しながら授業に参加していました。英語の授業は3回ほど聴講する機会がありました。分からない単語がほとんどだったので、調べてノートにまとめながら授業を受けていましたが、だんだんと授業内容を理解できるようになり、楽しむことができました。そして化学の授業では、初回の授業で小テストを行った際、原子記号や公式が載っている紙や計算機を隣に置いてテストを受けることが許されていたことに驚きました。日本ではカンニングになる行為なので、とてもびっくりしました。映画鑑賞は、少し古い映画を観て、感想をディスカッションするという授業でした。普段、昔の映画を見る機会はあまり無いので、面白かったです。スケジュールの都合で、鑑賞後のディスカッションには参加出来ませんでしたが、とてもいい経験が出来ました。これから、アメリカ映画を観て、英語の勉強をしたいと思いました。

アメリカでの授業の受け方に中々慣れない部分もありましたが、いい経験になりました。

 

 

今回の3週間の間、サンフランシスコ、ヨセミテ国立公園、サンノゼなど多くの場所を訪れることが出来ました。

サンフランシスコでは、ゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズワーフ、ギラデリスクエアに行きました。私は3週間の間に2回サンフランシスコに行く機会がありました。1回目は天気が雨で、ゴールデンゲートブリッジはあまりハッキリ見えませんでしたが、2回目は晴れていて景色も良く、ゴールデンゲートブリッジを歩くこともできました。フィッシャーマンズワーフでは、カリフォルニアで有名な”Sourdough bread”と呼ばれる酸味のあるパンとそのパンをくり抜いた中入っているクラムチャウダーを食べました。量が多く、パンの味は独特で日本ではできない体験ができました。アメリカでは日本と違い、残してもお持ち帰りができるところにも違いを感じました。また、カリフォルニア州発祥のギラデリというチョコレートのお店にも行きました。沢山のチョコレートをお土産に買い、チョコレートドリンクを飲みました。

そして、サンノゼでは、ショッピングモールとApple Center、スタンフォード大学に行きました。Apple Centerでは、iPadを使って最先端技術を体験し、スタンフォード大学では、キャンパスを見学しました。スタンフォード大学にある教会は、曜日ごとに異なる宗教が使用できることを初めて知りました。宗教の自由を実現していて、感銘を受けました。

最後にヨセミテ国立公園に行きました。通常カリフォルニア州では雪が降らないようですが、標高が高いヨセミテ国立公園雪にはまだ雪が残っていて、同じカルフォルニアでもこんなに違うんだなと思いました。山や木がとても大きくて、日本には無い自然を感じました。午後には、気温が下がり雪が降ってきて、カリフォルニアでも貴重な体験でした。

他にも、カリフォルニア大学マーセッド校の見学やマーセッド高校とのカンバセーションをする機会もありました。日本よりも伸び伸びとしている生徒を見て、日本に帰りたくないなと思ってしまいました。

 

 

私のホストファミリーは、女性の方が1人でした。色んなことに気を遣ってくださって、本当に優しい方でした。日本とアメリカの違いや家族のことも沢山話をしました。初めの1週間くらいはホストマザーの仕事が忙しく、同じ短期研修に参加していたもう一人の留学生と過ごしていました。残りの2週間は、ホストと過ごす時間がとても増え、朝ご飯は毎日準備してくれ、朝の挨拶とよく眠れたかどうかをやりとりすることが日課になりました。私のホストマザーは、フルタイムの仕事があるにも関わらず毎朝車で学校まで送ってくださいました。ホストマザーの出勤時間の都合で早めに学校に着く時は、図書館でノートまとめやリスニングなどをして、毎朝有意義な時間を過ごすことが出来ました。帰りは学校が終わると現地のスタッフの方に家まで送ってもらっていただきました。ホストマザーが仕事が終わって家に帰ってくるまで授業の復習や予習をしていました。家に帰ってくると、すぐに夜ご飯の準備をしてくれました。たまにハンバーガーやサンドイッチを一緒に作って食べることもあり、今日1日学校はどうだったか、何をしたかをホストと話しながら食べる夜ご飯の時間が楽しみでした。また、休みの日は、ショッピングモールやスーパー、散歩に行ったりしました。掃除も一緒にしたり、お菓子作りもしました。沢山の経験と思い出ができて、本当に感謝しています。ホストマザーと喧嘩などは一切なかったので、毎日楽しく過ごす事が出来ました。「またこの家に訪ねに来てね」と言ってくれて、とても嬉しかったです。

日本と違う生活スタイルで驚いたのがシャワーです。私のホストはシャワーを毎日夜使わせてくれましたが、ホストマザーは2、3日に1回、朝にシャワーを浴びていました。アメリカでは毎日シャワーを浴びないと聞いていましたが、本当なんだと実感しました。お皿洗いや洗濯などの家事を日本の家でも行い、自立しなければいけないと併せて感じました。

 

 

そして最後に、今回の短期研修を通して自分の殻を破るという目標を達成できたのではないかと思っています。自分の意見が言えるようになったり、コミュニケーションをとることが楽しく感じるようになりました。以前は、発言してもいいかな、と迷ってしまうことが多かったのですが、意見を積極的に言おう、と思うようになりました。自分から発言したり、質問をすることができるようになりました。コミュニケーションをとるのが楽しく感じるようになったのは、私にとって、とても大切なことだと思っています。初めはあまり自分自身の成長を感じませんでしたが、色々な方に表情が良くなったね、成長したね、と言って頂き、周りの人にも成長を認めてもらえて嬉しかったです。本来の自分を見つけ、自分の殻を破ることが出来たと感じています。日本に帰ってから、また殻に閉じこもってしまいそうという不安が少しありますが、そうならないように努力するのが今後の目標です。そして、自分に出来る身の回りのことは自分でやろうと思うようになりました。今までは、周りの人に頼ってしまっている部分がありました。この3週間、自分のことは基本的に自分でするという生活を過ごし、日本に帰ってからも継続しようと思いました。この留学は、私を大きく変えてくれました。参加して本当に良かったです。

名前:神﨑美潤さん

学年:高校2年生

出身校:姫路女学院高等学校

 

今回の短期研修に参加した理由:

 

私が今回のマーセッドカレッジ短期留学を決意した理由は、1年次にアメリカのポートランド州立大学の1週間プログラムをオンラインで受講したことです。それから、国際社会が試される中で、多種多様な人と異文化交流を実際に体験したいと思いこのプログラムの参加を決意しました。また、将来英語の中学校・高校の教師になりたいと決めていることや、国際社会に対応できる人間性と自立を高めていくうえの1つとして良い経験や思い出をつけれたらいいなと思ったので今回の短期留学を決意しました。決断するまでの心情は、楽しみと期待しか無かったです。冒険や新しいことに挑戦することが好きなので初めての海外や、今まで3週間1人で生活をした経験が無かったのでどんなものか気になっていました。

 

3週間の語学研修・授業聴講を終えて、印象に残っていることがいくつかあります。一つ目は、『ノートテイキング力』が必要だなと思ったことです。教授が授業中に板書することが少なく、殆ど口頭で説明しているので予習と復習をしていなければ意味の分からない英単語ばっかりで理解できません。私は最初の1週間は英語で頭がいっぱいになり、ついて行くのにやっとでした。二つ目は、周りの日本人のレベルの高さに圧倒されたことです。これらを受けて工夫したことは、予習復習です。例えば、配布されたプリントの分からない単語を全てノートに書き出してまとめることで授業についていけるようにしていました。そして最も印象に残っていることは、日本とは違って『自由』なところです。日本では、”食べ物を食べながら授業を受けてはいけない”や”先生の許可がない限り、発言してはいけない”などの学校内でのルールがありますが、アメリカでは授業に参加・集中していれば日本よりも自由が許されています。特に高校では、授業中の飲食や見た目に対する校則が多いのでアメリカの自由さには驚きました。

 

 

課外活動ではサンフランシスコ観光、サンノゼ観光、ヨセミテ国立公園観光に行きました。特に印象に残っているのはヨセミテ国立公園です。同じカリフォルニア州でも冬は雪がすごく、日本では見れない大自然がありました。とても高い崖があったのですが、この地形になるまで何年かかっのだろうか?と疑問を持ち、調べたりしました。

また、場所に関係なく物価の高さも印象的でした。日本に帰ってきて同じ食べ物でも日本の方が安いし、同じ値段でも量がアメリカの方が少ないので物価が高いから格差の影響が大幅にあるのだと思いました。このことに関連して、サンフランシスコ観光の時に見かけた道端のホームレスの方や、マクドナルドのお店の前に住み着いている人を見たことも強く印象に残っています。

 

 

私のホストファミリーは4人家族でホストシスターとホストブラザーがいました。また、ホストファザーがヒスパニックの方でホストマザーがハワイの方だったのでいろんな話を聞くことができました。お父さんがメキシコの方なので、ほとんど毎日、夜ご飯は美味しいメキシコ料理でした。日本にいるとメキシコ料理を食べる機会があまりありませんが、メキシコと近いカリフォルニア州ならではの良い経験になりました。日本の家での暮らしとの違いは朝の生活時間とお風呂や洗濯です。朝の生活時間は、休日の朝10時ぐらいにホスト全員が起きてきて、そこからブランチ(BreakfastとLunchの間の食事)を食べて出かけるというのがアメリカでは当たり前のようです。それを知らずに、到着した次の日に6時に起きましたが、全然起きてこないので心配になったこともありました。お風呂と洗濯は、家族で週に3回ぐらいでした。私は毎日お風呂に入らせてもらいましたが、洗濯は着れる服が無くなるまで洗濯しないという家のルールで洗濯物が溜まる週一回くらいのタイミングで洗濯をしていました。ホストファミリーとのコミュニケーションに関して工夫したことは、遠慮せずに体調が悪い時や言いたいことがある時ははっきりと言うことです。ホストもしっかりと耳を傾けてくれるので、言って嫌な顔されたらどうしようという心配もなく伝えることができました。

 

 

渡航前もあまり心配はしていませんでしたが、ピンチがあってもその場に対応してなんとか乗り越えれることが出来ました。また、失敗やつらいことがあっても次のステップとして前向きに捉えれば自然と気持ちも楽になるので乗り越えれました。友達にはなるべく頼らないようにしようと決めていたので、自分で考えで行動することで自立し、以前と比べて気持ちの面で大きく変化出来たと思います。3週間で様々なチャレンジをしてみて、初めてだったことが2回目になると心配しなくてもできるようになるので小さなことでも何でもしてみることは大切だと改めて気づきました。

また、この3週間の短期研修の目標のひとつであったアメリカのゴミ事情を調べてみることに関しては、日本の方がゴミの排出が少ないと感じました。アメリカの一食に提供される食べ物の量やガレージにも2つ目の冷蔵庫があるのを見て、アメリカの大量生産大量消費、そしてフードロスの問題により興味を抱きました。しかし、物を大切にすることに関してはガレージセールや古着屋など、日本に取り入れられるものもありました。

3週間という短い期間でしたが、日本に帰ってもこの短期研修での経験を無駄にしないようにしていきたいと思います。


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