マーセッドカレッジでの2年間を経て、2025年春に卒業、現在はHoly Cross College(2025年秋入学)にてビジネス専攻として学びながら、女子サッカー部でプレーを続けている三田優希さんに、編入後の学業や部活について話を聞きました。(マーセッドカレッジ時代の三田さんについてはこちらから)
コミュニティカレッジから4年制大学への編入は、多くの留学生にとって現実的な進路のひとつです。実際に経験した学生の声から、編入の実態を紹介します。
編入先を選んだ理由:費用と環境
三田さんが編入先選びで最も重視したのは「費用」でした。
サッカーの奨学金オファーの中で、授業料免除の条件が最も良かった大学を選択。また、三田さんは実際に編入先の大学を訪れてサッカーの練習を見たことも決断の後押しになりました。その際の印象を彼女は以下のように語ります。「ここなら自分が生き生きプレーできて、成長できるなと感じました。チームの雰囲気も良く、全員が全力で練習している姿を肌で感じることが、決意のきっかけになりました。」
奨学金獲得の経緯
「私はサッカーで奨学金を得ることができました。コミュニティカレッジの2年生の時に、地域リーグの選抜に選ばれ、他地域のチームと対戦する機会がありました。そこで3校ほどからオファーをもらうことができ、奨学金を得て編入をすることができました。」
「(奨学金を獲得するためには)最初のコミュニティカレッジで勉強と部活動で結果を残すことが大切だと思います。コミュニティカレッジの2年間の頑張り次第で、4年制大学の選択肢が広がり、奨学金をもらいやすくなります。」
部活動の成績や実力だけではなく、学力の成績も奨学金の額に影響を及ぼすのがアメリカでは一般的です。サッカーなどのスポーツの実力があっても、学業成績が低ければ奨学金の額も下がります。部活動で奨学金を獲得する際にも学業成績が求められます。
また、一般的にアメリカの大学ではGPA(成績)が2.0を下回ると、どんなに良い選手でもスポーツを続けることができません。それくらい学業優先なのがアメリカの大学です。
学業面の変化:量と質の両方が上がる
そして、2025年秋学期から実際に編入し、大学生活を送っています。三田さんは、4年制大学であるHoly Cross Collegeの授業は、コミュニティカレッジと比べて難易度が上がったと感じています。
「勉強面での違いは、難易度です。4年制大学で単位を取るのは大変だと聞いていたのですが実際にきてみてやはり、難しいと感じます。わからない英単語が多くなったり、理解するのに時間がかかったり、エッセイの採点基準も厳しくなったと感じます。また私自身の勉強量が増えました。マーセッドカレッジでは与えられた課題をしっかりやれば成績は取れていました。でも、4年制大学編入後は、課題をやるのが当たり前で、その内容や質が求められるため必然的に勉強量が増えました。また、クイズやエッセイが多いので、以前よりも時間を確保して、予習や復習をするようになりました。」
編入後の大変さを語る一方で、コミュニティカレッジを経由したことで、英語で授業を受けることの土台は身に着いたと感じています。
「コミュニティカレッジを経由して良かった点は、授業に慣れている点です。コミュニティカレッジ入学当初は聞くこと、読むことにとても苦戦しました。しかし、それを2年間経験し、基礎的な英単語を理解でき、テスト問題の形式や流れに慣れているという点は編入後の大きなアドバンテージでした。また、基本的な一般教養のクラスを(マーセッドカレッジで)履修し終えているため、編入先では自分が興味のある分野(専門科目)の授業が多く取れる点も特徴です。」
部活動のレベル:一段階上の環境
また、サッカーの面でも編入先では環境が大きく変わったと三田さんは語ります。
「部活も大変です。練習の強度、頻度、1人1人のレベル、チームとしての団結力、スピード感、技術など、全体的にワンランクレベルが高いと感じます。最初はこれらに慣れるのに時間がかかりました。いつもよりも疲労感があったり、ついていくために無理をして怪我をしてしまったこともありました。ただ、ほとんどの選手が寮に住んでいるため、チームとしての団結力もありチームメイトに助けられたり、お互いに高めあって乗り越えています。また、編入先の大学は設備が整っていると感じます。トレーナーがしっかりついていて、ロッカールームもあり、グランドも綺麗です。」
その他にも「大変だったのは、チームに慣れることです。また1からチームメイトとの関係性をつくるので、プレーを合わせたり、関係を深めたり、チームの戦術の中で自分がどう貢献できるか考えたりすることが大変でした。」と語ります。
一方で編入生で良かったと感じる面もあると言います。
「良かった点は、授業面と同様になりますがアメリカでのサッカー経験があるということです。レベルは異なっていても、アメリカでも通用する自分の技術や特徴がわかっているため、そこを強みに自信を持ってプレーができます。また2つの学校のサッカーを経験できているのでリーグでのレベル感の差を感じることができたり、違う戦術の中で違う自分の良さも発見することができます。」
チームメイト3名とのルームシェア
アメリカ留学では友人やチームメイトとルームシェアをすることも一般的です。三田さんは現在サッカー部のチームメイトとルームシェアをしています。
「現在は、チームメイト3人とルームシェアしています。各自に部屋があって、バスルームも各自ついているのでとても生活しやすいです。現地の人と暮らすのは英語力の点でもとても良い経験だと思います。休みの日はみんなで映画を見たり、一緒に課題をやったりしてとても楽しいです。」
コミュニティカレッジ経由のメリット
「メリットは、奨学金がもらいやすいところです。コミュニティカレッジでの2年間、勉強も部活動も頑張ることで、その結果が奨学金に繋がりやすいです。また、アメリカに留学したいけど、英語が心配な人におすすめします。コミュニティカレッジの2年間でまずは英語に慣れて、基本的なことを学ぶことで、最初から難易度の高い4年制大学に行くよりも段階的に力をつけられると思います。」
三田さんが語るように留学生として奨学金を獲得するためにはまずコミュニティカレッジでプレーし、実力を認められることが必要なステップとなります。
これから同じ道を目指す人へ
最後に、三田さんからのメッセージです。
「留学は自分自身の取り組み方次第で、価値が大きく変わってきます。どんな目的や目標で留学に行くのかを明確にして、留学の価値を最大限に高めていってください。楽しいことばかりではなくて、大変なことの方が多いですが目的や目標が定まっていれば、それを糧に頑張ることができると思います。私も、最初の英語力は低かったですし、自信もありませんでした。ですが、挑戦していくことで少しずつ自信が生まれ、今は自分の理想の留学の道を進むことができています。一緒に頑張りましょう。」
