マーセッドカレッジには、提携校からの学生を対象に短期または長期で研修を実施している。今回は、マーセッドカレッジの提携校である関西外国語大学の学生である谷岡 希世貴(たにおか きせき)さんに1カ月の研修を終え、レポートを作成していただいた。当ウェブサイトでは、谷岡さんのレポートを数回に分けて紹介していく。

マーセッドカレッジへの留学を決めたきっかけ
私は人と話すことが好きで、多様な人と交流できる環境に身を置きたいと思い、関西外国語大学に入学しました。また、小さい子どもが好きだったことから、教職課程も履修していました。将来は教育に携わる仕事を目指していましたが、3年生になり就職活動が本格化する中で、自分のキャリアビジョンに不安を感じていました。
そんな中、春学期に恩師の講義を受けました。その講義では、米国と日本を多岐にわたって比較し、グループで感じたことをシェアしました。その中で、自分の視野の狭さや教育の可能性の大きさに気づき、「教育は世界を変える」と強く感じました。この学びを自分の目で確かめ、世界の教育や文化を広く学びたいと思い、Merced College への留学を決意しました。
大学の授業について
大学の授業を1週間聴講し、感じたことは大きく2つあります。
まず一つ目は、授業スタイルの違いです。日本の大学では座学が主流で、教授の話を聞き、板書しながら気づきをメモし、分からないことは授業後に質問して理解を深めていました。しかし、米国では授業中に分からないことはすぐ質問し、自ら発言するのが当たり前で、とても刺激を受けました。私も講義内で積極的に発言することを意識しました。
二つ目は、フィードバックの仕方です。ある授業で、英語でのプレゼンテーションを聴く機会がありました。終了後、学生同士が「Good & More」の形式でフィードバックを行っているのが印象的でした。日本では良い点だけを伝えたり、そもそもフィードバックをあまり行わなかったりしますが、米国ではより良くなるポイントを中心にフィードバックし、お互いのスキルを高め合う文化があり、非常に学びになりました。
1日のスケジュール
現在は、英語で行われる授業として心理学やビジネス、コミュニケーションなどを聴講しています。授業は月・水曜日が4コマ、火・木曜日が3コマで、朝から夜まで授業がある日もあります。その合間には図書館で課題に取り組んだり、現地の学生と交流したりし、毎日充実した時間を過ごすことができました。
学校がない日は、英語の勉強に加え、ホストファミリーと食事に出かけたり、友人と遊びに行ったりしました。また、就職活動も並行して行い、学業と生活の両方に全力で取り組みました。
ホームステイに関して
私のホームステイ先では、とても優しく温かく迎えてくれました。到着して1週間は雨が続き、風も強く、私のミスで薄い上着しか持ってこなかったのですが、ホストファミリーは毎日送り迎えをしてくれ、本当に感謝しました。また、「お腹すいてる?」「学校はどう?」と常に気にかけてくれ、その思いやりに心が温まりました。
当初は、上手な英語で話さなければと思っていましたが、拙い英語でも自分の思いを伝えることの大切さに気がつきました。わからない単語はそのままにせず、わからないと伝えることで、より多くのコミュニケーションが取れるようになりました。この経験を通して、言語だけでなく気持ちを伝える姿勢の大切さを実感しました。その結果、映画に行ったり、ホストファミリーのホームパーティーに参加したりと、毎日が新しい発見にあふれ、とても楽しく過ごすことができました。
留学生活でのマインドセット
留学生活では、次の3つを心がけて過ごしました。
一つ目は、拙い英語でも伝える姿勢を持つことです。英語が上手に話せないから伝わらないのではと不安になることは誰もが経験します。しかし、伝えようとする姿勢を持てば、必ず相手は寄り添ってくれると感じています。
二つ目は、わからないことをそのままにしないことです。授業でも後回しにせず、その場で質問したり調べたりすることが大切です。会話中に分からない単語があれば、相手に意味を確認することで、理解を深めることができます。
三つ目は、行動力と頼る力を大切にすることです。この一瞬一瞬をどこに注力するかで大きく変化が生まれます。後悔しない選択をするために、常にアンテナを張って行動することで、ここぞという時にチャンスを掴むことができます。また、行動の中で分からないことがあれば、適切に頼ることも重要です。頼る力も留学生活では欠かせないと実感しています。
留学期間、この三つを意識し、学びを積極的に体得することを心掛けました。



