【後編】卒業生インタビュー:重光孝勇さん、4年制大学卒業

名前: 重光孝勇 (シゲミツタカオ)

出身: 熊本県・文徳高等学校

専攻: Business

経歴:

2019 秋学期 Merced College 入学

2023 春学期 Merced College 卒業

2023 秋学期 CSU Long Beach 入学

2026年 CSU Long Beach 卒業

 

 Merced Collegeからカリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSU Long Beach)へ編入し、ビジネスを専攻した重光孝勇さん。前編では、4年制大学での熾烈な学業や、アメリカ生活を通じて視野が大きく広がった体験を語っていただきました。 後編となる今回は、大学卒業後の現在の活動(OPT)、今後のグローバルなキャリアビジョン、そして地元・熊本への熱い想いと、これから留学を目指す人へのアドバイスをお届けします。前編はこちら

インターンで学ぶ、アメリカの飲食ビジネス

 

現在、重光さんは卒業後の1年間の就労研修制度(OPT)を利用し、ロサンゼルスで複数店舗を展開する日系レストラングループで働いています。新店舗の立ち上げメンバーとして、店舗づくりのプロセスを一から学んでいます。

 

「一から店舗を作るのは、こういうふうに大変なんだということをアメリカで体験させてもらっています」

 

この機会は、家業のつながりを通じて生まれた縁でもありました。重光さんの家族は、熊本を中心に展開する「味千ラーメン」の創業家です。将来的には家業に関わることも見据えながら、現在は外の環境で経験を積んでいます。

 

「結局、自分はそこ(家業)に繋がっていくんだと思います。そこがなければ今の自分はいません。だからこそ、家族に対する恩もあります」

 

アメリカで大学を卒業し、OPTで飲食業の現場を経験すること。これは、将来日本に戻った時にも大きな財産になると考えています。

 

アメリカ、日本、そしてシンガポール

 

重光さんは今後、シンガポールでの経験も視野に入れています。

 

味千ラーメンをフランチャイズ展開している企業がシンガポールにあり、その会社は複数のレストラン業態を展開しています。アメリカで約6年間過ごした重光さんにとって、次はアジアの多様なマーケットを学ぶことが新たな目標です。

 

「アメリカと日本だけでなく、シンガポールという新しいマーケットを見るのは面白いと思っています。そこで数年働いて、その後、自分の会社に戻る流れになると考えています」

 

以前から持っているアイデアの一つに、カフェスタイルのラーメン店があります。ラーメン店でありながら、スターバックスのように人が集まり、過ごしやすい場所をつくる。そうした構想は、今も変わっていません。

 

また、アメリカで見た食文化や健康志向のトレンドを日本に持ち込んだり、日本の食文化をより本質的な形で海外に伝えたりすることにも関心があります。

 

「日本と世界の架け橋になりたいと思っています」

熊本を選ばれる場所に

 

重光さんが将来取り組みたいことの一つが、地元・熊本の魅力を海外に伝えることです。

 

東京、京都、大阪は、海外から日本を訪れる人たちにとって最初に選ばれやすい場所です。一方で、熊本を含めた地方にも、まだ十分に知られていない魅力が多くあります。重光さんは、熊本が「2回目の日本旅行」で選ばれる場所になってほしいと話します。

 

「ドラフトで言うと、2巡目に選ばれるような場所にしたいです」

 

外国人が熊本を訪れるようになれば、地元の若者が英語を学ぶ理由も増えます。英語を使う場が生まれ、外の世界に関心を持つきっかけにもなります。

 

「地方でも、色々なチャンスがあるんだということを伝えたいです」

 

留学で得た経験を、自分だけのものにするのではなく、地元や次の世代に還元していく。その意識が、留学や大学卒業を経てより強くなったといいます。

これから留学する人へ

 

最後に、これからアメリカ留学を目指す高校生や学生へのアドバイスを聞きました。重光さんがまず伝えたいことは、「チャレンジしてほしい」ということです。

 

「チャレンジして直面しないと分からないことがあります。自分で壁を作っていると、その先は分かりません。コンフォートゾーンを抜け出さないとわからないことがあります」

 

自身も、アメリカで野球のサマーリーグに自分で応募し、知り合いが誰もいない環境に飛び込んだ経験があります。行く前は不安もありましたが、結果的には貴重な経験になりました。

 

同時に、現在の留学環境を考えると、家族や支援してくれる人への感謝も忘れてはいけないと話します。円安やアメリカでの生活費の上昇もあり、留学は以前よりも経済的な負担が大きくなっています。

 

「今の状況でも留学を支援してくれる親や家族に対する感謝の気持ちは持った方がいいと思います。当たり前ではないと、働き始めてからより感じるようになりました」

 

今後へ向けて

 

CSU Long Beachの卒業は、重光さんにとって一つの節目です。しかし、本人にとってはこれからが本番です。

 

OPTで飲食業の現場を学び、その後はシンガポールで新しいマーケットを見て、将来的には家業に戻り、自分なりの挑戦を形にしていく。Merced Collegeでの留学生活から、ホストファミリーとの出会い、野球部での経験、4年制大学での学びまで、すべてが今の重光さんにつながっています。

 

「Mercedでできた経験は、チャレンジもありましたし、温かみもありました。他には代えられない経験だったと思います」

 

留学を通して得たものを、これからどのように社会や地元に還元していくのか。重光さんの挑戦は、ここから本格的に始まります。

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