名前: 重光孝勇 (シゲミツタカオ)
出身: 熊本県・文徳高等学校
専攻: Business
経歴:
2019 秋学期 Merced College 入学
2023 春学期 Merced College 卒業
2023 秋学期 CSU Long Beach 入学
2026年 CSU Long Beach 卒業
熊本県出身の重光孝勇さんは、2019年秋学期にMerced Collegeへ入学し、2023年春学期に卒業。その後、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSU Long Beach)へ編入し、ビジネスを専攻しました。Merced College在学中は、学業に取り組みながら野球部にも所属し、文武両道を実践。前回のインタビューでは、4年制大学への編入を決めた理由や野球部での経験について伺いました。
今回は2部構成の「前編」として、CSU Long Beachへの編入直後のリアルな生活、4年制大学での学び、そして留学を通して変化した自身の内面についてお届けします。
ロングビーチでのスタート
重光さんにとって、CSU Long Beachでの生活は、最初から順調に始まったわけではありませんでした。
当初はUC San Diegoへの編入も視野に入れており、ウェイトリスト(繰り上げ合格の待機リスト)にも入っていました。しかし最終的には入学には至らず、CSU Long Beachへ進むことになりました。
「最初はバタバタした状態でのスタートでした。寮もすでに埋まっていて、住居もどうしようかというところから始まりました。ただ、ロングビーチに決まったからには、そこで全力で頑張ろうと思いました。」
ターゲット校として準備していた大学ではなかった分、住居探しや履修登録など、編入直後から自分で対応しなければならないことが多くありました。
最初の半年間はルームシェアで生活しました。ルームメイトはヴィーガンの方で、食生活や生活リズムの違いもありました。朝早くからスムージーを作る音が聞こえたり、食器の扱いをめぐって小さな行き違いがあったりと、生活面でも文化の違いを感じる場面があったといいます。
その後、一人暮らしに移ってからは、自分のペースで生活できる環境のありがたさを強く感じました。
「自分で料理ができること、自分のスタイルで生活を送れることのありがたみを感じました。色々な人がいるということも含めて、アメリカを感じた経験でした」
留学生ではなく、一人の学生として見られる環境
Merced Collegeから4年制大学へ編入して、大きく変わったことの一つが授業だったと言います。
Merced Collegeでは、留学生として丁寧にサポートしてもらえる雰囲気がありました。一方で、4年制大学では、留学生であっても特別扱いされるわけではなく、現地学生と同じラインに立つことが求められました。
「Mercedでは、留学生として守られていた部分がありました。でも4年制大学に行くと、『あなたの主張は何か』ということをもっとストレートに求められるようになりました。」
授業では、グループプロジェクトやプレゼンテーションが多く、どのクラスでも少なくとも一度は発表の機会がありました。自分の担当パートを準備し、夜遅くまで図書館で作業することもありました。
特に印象に残っているのが、授業外で参加していた起業家プログラムです。そこではピッチコンテスト(ビジネスアイデアを短い時間でプレゼンして競う大会)に向けてチームを作り、実際に審査員の前で発表しました。応募者は60組ほどおり、学内外の人たちの多様なアイデアに触れる機会にもなりました。
「色々なアイデアがあるんだなと思いました。アメリカは、そういう場所に入っていくことへのハードルが比較的低い環境だったと思います。」
マーセッド時代のホストファミリーとの再会
CSU Long Beachの卒業式には、日本から家族が訪れました。そして、Merced College時代にお世話になったホストファミリーも、卒業式に来てくれました。
「ホストファミリーから、『そろそろタカオ卒業する時期じゃないの?』と連絡が来ました。卒業式のチケットを用意していたので、来てくださいと伝えたら、わざわざ来てくれました。」
Mercedでのホストファミリーとの生活は、重光さんにとってアメリカの日常を知る大切な経験でした。
「Mercedは都市部ではありませんが、家庭の温かみやアメリカの日常を知る上で、本当に色々な経験ができたと思います。」
ロングビーチでのルームシェア、一人暮らし、そしてMercedでのホームステイ。異なる生活環境を経験したことで、人との距離感や生活習慣の違いを学ぶ機会にもなりました。
視野が広がった留学生活
高校時代の重光さんにとって、大きな目標は甲子園でした。目の前の練習に全力で取り組み、野球を中心に日々を過ごしていました。
しかし、アメリカに渡り、多様な価値観を持つ人たちと出会う中で、自分の考えるスケールが変わっていったといいます。
「高校の時は、甲子園に出る、甲子園で優勝するという目標に向かって頑張っていました。でもアメリカに来て、色々な人がいて、それぞれが自分の道で生きている環境に触れました。その中で、『自分とは何か』と考えることが増えました。」
自分がどう生きていくのか。日本に対して何ができるのか。世界に対して何ができるのか。留学を通して、そうした問いを持つようになりました。
後半記事では、大学卒業後の1年間の就労研修制度(OPT)を利用したロサンゼルスでの現在の活動や、今後の目標、そしてこれから留学を目指す人へのアドバイスをお届けします。
(後編へ続く)
