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女子アスリート特集②女子バスケ部 中島 采加

今回の女子アスリート特集②では、前回のコラムにてご紹介した庄司 鈴菜さんのチームメイト、中島 采加さんの留学生活に迫る。

今年の夏学期にバスケ部へ入部した中島さんは、部活動はもちろんのことその他の日常生活においても充実した日々を過ごしている。今回は、中島さんの留学までの経緯、バスケ部入部のきっかけ、そして充実した留学生活の理由についてご紹介する。


女子バスケ部に所属する留学生の紹介動画


中島さん(写真右から2人目)、ホストファミリーと共に
中島さん(写真右から2人目)、ホストファミリーと共に

マーセッド大学入学に至るまで

 中学3年の冬、当時熊本のバスケクラブチームに所属していた彼女は、クラブアクティビティの1つとして、本場のバスケを学ぶために10日間アメリカのシアトルに滞在する機会があった。滞在中には、ある有名なスキルクリニックを運営しているヘッドコーチのもとを訪れた。そこのクリニックでスキル練習をする傍ら、NBA観戦や観光地を訪れるなど、アメリカの文化を肌で感じ、アメリカ文化が自分に合っている感覚を覚えた。

 彼女が高校3年生になり進路を決める際、日本では進学したい大学が見つからず、もともと興味のあったATC(Athletic Trainer Certified)を持ったトレーナーになろうと、留学を決意。自身が母子家庭ということもあり、金銭面において不安はあったが、母親に相談すると、すんなりと留学の後押しをしてくれた。留学費用は家族からの支援、そして日本の奨学金を借りるなどして留学の準備を進めた。

 留学をするといっても何から始めて良いかわからず、インターネット上で見つけた留学エージェント会社を利用する。地元の高校に通いながらも、通信制の授業で英語を勉強する生活を送った。高校を卒業後、アルバイトやバスケットボールクラブの手伝いをしながら、英語の勉強も並行して行い、今年の1月に向けて留学を目指して日々の生活を過ごした。その後無事に合格し、今年の春学期に渡米、そして晴れてマーセッド大学の一員となった。


中島さん(写真左中央列)、チームメイトとの集合写真
中島さん(写真左中央列)、チームメイトとの集合写真

バスケを通しての成長

 入学当初は、勉強とアスレティックトレーナープログラムを両立した上で、余裕があるのであればバスケにも挑戦するつもりでいた。しかし、全てを同時にこなすことは留学生にとって簡単ではないと痛感し、悩む時期が続いた。そんな中、春学期ということもありシーズン中だったバスケ部のホームゲームを観戦。すると、会場の熱気や選手の盛り上がり、また日本人選手とは一回り大きい選手でも、コートの中を駆け回る様子など日本とは違ったバスケの雰囲気に魅了された。

 また通常の授業にて、女子バスケ部のヘッドコーチの授業を受けるなかで、コーチの寛容で陽気な性格を知る。そんな状況下で、彼女の中でバスケがしたいという思いが再燃するのに時間はかからなかった。さっそく夏学期から練習に参加し、バスケに明け暮れる日々が始まった。

 入部しての最初の困難は、言葉の壁であった。部活に入った当初は練習メニューを理解するのも大変で、周りの選手の動きを真似することから始めた。また、ポイントガードとしてゲームメイクを任された時、どう指示を出したらよいか分からない時も多かった。そして言葉の壁と共に感じたのが、日本人とアメリカ人の体格差だった。体格が一回り大きい選手や、スピード、パワー、そしてジャンプ力を兼ね備えた選手を相手に戦うことは予想していた以上に大変なことだと感じた。

 しかしそのような逆境の中でも、レベルの高い相手とどのように競り合うかを考え、挑戦することにやりがいを感じていた彼女。困難と思っていたことでも、練習を重ねていく中で自然と練習メニューにも対応していったり、いまだに英語をうまく話せるわけではないが、バスケに関することであればスムーズに会話ができるようになったと笑顔で答えてくれた。

 そんな彼女の英語力向上をサポートしているのが、チームメイトやコーチ陣だ。彼女が会話内容を上手く理解しきれていない時、コーチ陣達は文章を砕いて細かく説明してくれ、いつも気にかけて声を掛けてくれる。あるときには数時間ほどかけて個人的な練習に付き合ってくれることも。また、チームメイトはいつも情熱をもって励ましてくれ、彼女のプレーが上手くいかないときは「you are smart and good player. Have a confident.(采加は賢くていいプレーヤーだから、自信をもって)」と言ってくれた。


中島さん(写真右)、チームメイトとファンドレイズ活動にて
中島さん(写真右)、チームメイトとファンドレイズ活動にて

充実した留学生活の訳

「振り返ると、たくさんの人に支えられて毎日が充実した生活を送ってきた。」そう語る彼女は、アメリカに来て改めて周りの人の優しさを感じている。

 現在、弊社のホームステイプログラムを利用している彼女は、渡米してからこれまでホストファミリーと共に生活してきた。ホストファミリーとは本当の家族のような関係を築き、毎日かかさずコミュニケーションを取る時間を設けたり、週末には一緒にプールで遊ぶことも多いという。ホストファミリーだけではなく、困ったことがあると声をかけ、いつも助けてくれる現地の友達や教授にも恵まれた。 

 部活や勉強だけでなく、留学生が立ち上げたバスケットボールソサエティという、バスケをたくさんの人に楽しんでもらうことを目的にしたクラブの副部長として、クラブ運営に勤しんでいることも彼女の充実した日常生活の一つの要因であろう。現在、彼女は12月中旬に開催予定のバスケットボール大会に向けて、クラブ仲間と準備を進めている。 

 その他にもミュージッククラブに入部し楽器に触れたり、地域のバイブルスタディに参加するなど、彼女のアメリカの文化に触れたいという積極的な姿勢には目を見張るものがある。「クラブ活動、部活、勉強、そしてその他の地域でのアクティビティもあり、色んなことにチャレンジできる環境に感謝しています。」留学生活において、学校以外での時間の過ごし方について戸惑う学生は少なくない。マーセッドは比較的娯楽施設が少ないため、退屈しやすいと思われがちではあるが、彼女の姿勢を見ると工夫次第でどんな土地でも自分の目標に見合った、かけがえのない留学先になることは間違いないだろう。


 女子アスリート特集では、初回から2回続けて女子バスケ部の選手をご紹介したが、次回は女子水球部に所属する金子 莉紗さんに密着した様子をお届けする。彼女にとって水球は人生初のスポーツであり、未知の競技であった。そんなスポーツに彼女が挑戦しようと思ったきっかけ、そして彼女が留学生活の中で感じていることなどをお届けする。アメリカに来て2年目の学生が語る、留学生活の様子をお届けする。


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2016年9月19日更新

「 沖縄からアメリカへ。女子バスケ留学生の挑戦 」

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