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女子バスケ部が2年連続のプレーオフ進出!


【女子バスケットボール部の快進撃】

 マーセッド大学女子バスケットボール部は、カンファレンスをセントラルバレー地区4位で終え、見事2年連続プレーオフ出場を決めた。

 今シーズンの女子バスケ部は15名のロースターでスタートしたものの、大学の春学期が始まってからは、勉学を優先する体育協会のルールにより、1年生6名、2年生4名の計10名という少人数体制で試合に臨むこととなった。そんな少人数の中でも、チームの軸となり勝利に大きく貢献しているのは、背番号3番のSalihah Bey選手である。1年生ながらもチームの得点源である彼女は、カンファレンス(地区リーグ)でフリースロー成功率が6位、 総獲得点でみてもリーグ内11位という輝かしい成績を残している。

 昨シーズン、2年ぶりのプレーオフ出場を果たし、北カリフォルニアベスト16という好成績を残した彼女たちは、今シーズンも変わらず素晴らしいプレーを見せている。今週の水曜日にプレーオフ初戦をアウェーで迎えると、相手は以前の試合で惜しくも敗戦を喫したポートビル大学。9ポイント差をつけて勝利を掴み、見事北カリフォルニアベスト16まで勝ち進んだ。ベスト8入りをかけた次戦は土曜日、再びアウェーでリードレー大学との試合が行われる。ハドルストンヘッドコーチ率いるマーセッド大学女子バスケ部は、チームワークを武器にベスト8入りを狙う。


【日本人留学生の活躍】

 以前のコラムでも紹介した通り、マーセッド大学女子バスケットボール部に所属する日本人留学生の島袋あらたさんは、入部以来2度目となるシーズンを迎えた。 アメリカでは、コミュニティカレッジでのプレーは上限が2年と決まっているため、島袋さんを含む4名が今回で最後のシーズンとなる。女子バスケ部では唯一の留学生であるため、入部当初は日本人とアメリカ人の体格差に困惑した時期もあったという。それでも彼女のバスケットボールに対する志は常に高く、「自分だから出来るプレー」を見い出した。また、アメリカでは部活動を継続するにあたって、勉強との両立が試合出場には必須事項となる。彼女はどちらにおいても全力で取り組み、2年連続ロースター入りを決めた。

 

 今シーズン、島袋さんは主にスターターとして試合に出場しており、オフェンス面ではガードとしてチームのまとめ役を行いながら、ディフェンス面では小柄ながらも粘り強い守りでチームの勝利に大きく貢献している。フィールドゴール、スリーポイント、そしてフリースロー成功率はバランス良く、調子の良い時には1試合のチーム総得点のうち15%を島袋さんが得点する試合も見られた。リバウンドにおいては主にセーフティのポジションに身を置いているが、近くに落ちるボールには体の大きい選手にも負けることなく積極的にリバウンドに飛び込む。日本人とアメリカ人の身体能力の違いに上手く順応し、日本人らしい最後まで諦めないというプレースタイルを持つ彼女は、 マーセッド大学女子バスケットボール部にとって必要不可欠な存在となった。日本から遠く離れ、身一つで飛び込んだバスケットボールの本場アメリカで、彼女は他のアメリカ人選手にも見劣りしないプレー姿を魅せている。


          

 男子バスケットボール部も女子同様に、今シーズン10年ぶりとなる悲願のプレーオフ出場を決めた。男子の前回のプレーオフ進出は2006−2007シーズン、当時の結果は北カリフォルニアで6位、カリフォルニア州全体では14位という好成績でシーズンを終えた。あと一歩のところでプレーオフ進出に届かずというシーズンが続いていたが、今シーズン、カンファレンスで見事セントラルバレー地区2位まで上り詰め、プレーオフへの切符を勝ち取った。彼らは勢いそのままに、今週土曜日のプレーオフ初戦でも勝利を収めるだろう。

 男女両バスケットボール部の堂々たる成績から期待するのは、当大学バスケットボール部の黄金期の再来である。カンファレンス敗退、部員数の減少など幾度となく困難な状況を強いられながらも、留学生の多様性をチームに取り入れながら、苦境を乗り越えた。今回のプレーオフ進出という大きな通過点を突破した彼女ら彼らは、今後、マーセッド大学の他の部活動をもリードするような活躍を見せてくれるだろう。

 




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