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【学生アスリート】江藤光輝さん、箱根駅伝から世界へ

突然だが、皆さんは「日本の四年制大学卒業+海外長期留学」についてどう思われるだろうか。費用面や将来の仕事面など考慮すると決して簡単な選択でないことは確かであろう。そんな中、現在マーセッドカレッジにその選択をした学生が在籍している。彼の名前は江藤光輝(エトウミツキ)さん。彼は、日本の大学(創価大学)を卒業後、マーセッドカレッジに入学、勉学に精を出す傍ら、彼の将来の夢に向かって、新生活の第一歩を踏み出した。今回、そんな江藤さんが日本の四年制大学卒業後、どのような経緯で留学を決意したのか、更に留学を通じて努力したいこと、彼の将来について、ご紹介していく。

 

1. 日本の大学を卒業後、留学を決意した経緯

江藤さんは、幼少期から走ることが好きで小中高と陸上人生を歩み、大学では駅伝部に所属、箱根駅伝出場を目指し一生懸命に取り組む日々を過ごした。陸上を通じ奮闘、努力する彼であったが、度重なるケガに苦しめられ、精神的に絶望する日々を過ごす。そんな中、彼を心身ともに支えてくれたのが当時彼をサポートしていたチームの専属トレーナーであった。その時から彼の心中にトレーナーになり、人々をサポートするという夢・目標が芽生えた。当時のトレーナーから、本気でトレーナーを目指すのであればアメリカで学ぶことを勧められ、そこで初めて留学を決意する。

日々、陸上部として部活に重きを置いて生活していた彼は、専ら勉学に取り組んでおらず、特に英語に関しては苦手であった。しかし、単なる好き嫌いで人生を棒に振っていては何も始まらないと自身を鼓舞し、大学卒業後は、HIUC(留学支援機関)で英語を学ぶことを選択する。HIUCと提携しているということもあり、そこで初めてマーセッド大学を知り、他の大学と比べ学費・生活費が安価かつトレーナープログラムの充実度を考慮し、マーセッド大学で留学することを決断した。しかし、日本の大学卒業後ということもあり、費用面での負担を危惧し、留学することにためらいを感じていた。そんな中、祖父母・両親・周りの人々の手厚い援助、重ねて彼の夢を応援したいという人々の支えが、留学に迷っていた彼の背中を後押した。現在留学できているのは紛れもなく周りの人々の支えがあってこそ、それゆえ彼は何としても夢を実現させ、恩返しをすることを決心した。

 

2. マーセッド大学留学から半年以上が経過。今後頑張りたいことや、具体的なビジョンについて 

      彼は、アスレチックトレーナーになる目標を掲げ、更に最終的には母校・創価大学で陸上部の監督になることを目指している。(トレーナー記事)そのため、現在彼自身が陸上部に所属し、日本の陸上では学ぶことが出来なかった技術などをマーセッド大学陸上部コーチから教えてもらう中で、将来のため、監督になった立場で一日一日の練習に励んでいる。今学期が彼にとっての初めての学期であり、トレーナープログラムに参加する前に自らの課題である勉強に重点を置き、更に陸上部に参加することで、陸上大国アメリカでの陸上という価値観・概念を知る中で、彼の目標に向かって努力していく。大学卒業後に留学をしている彼には時間が限られている為、タイムマネジメントや将来のことを考え、理想の自分になれるよう逆算して行動することが大切になってくる。そして、来学期からはトレーナープログラムに参加する意思があり、本格的に選手をサポートしていく側へと移っていく。しかし一番重視すべきことは、勉学である。勉学なくして部活なしともいわれるこのアメリカの教育システムの元、重ねて、英語を真剣に勉強してまだ月日が経っていないことも含め、更なる努力が必要となってくる。履修しているクラス・部活の際に英語を理解できていない部分が多々あり、自身の英語力に嘆く場面も。そんな中、「限られた時間の中でどれだけ成果を上げることが出来るのかを大切にしていきたい」と江藤さんは語る。また、マーセッド大学卒業後、アスレティックトレーナーを目指す為に、大学院に進む意思を持っているため、より一層高い英語力・成績保持が重要になってくる。一日一日の重みを噛みしめ、現段階から意識し行動していく。 

 

3. 将来の夢

将来は母校創価大学で陸上部のコーチまたは監督として学生を箱根駅伝優勝に導くこと、それを通じて日本のスポーツ界の発展を目標に掲げている。将来の目標を実現するには、現在アメリカで学べること(最先端の技術、様々な知識、トレーナープログラム)を身をもって経験し、ステップアップしていけるよう日々の努力を怠らない。将来の目標が明確である今、彼がすべきことは明らかであるが、そこに辿り着けるだけの力、行動力、思いが必要となってくる。そのため彼は今までの人生で経験したこと、更に今後新たに経験するであろうトレーナープログラムや陸上部の活動、学業面でも多くを学び、吸収していくことで将来の目標への段階を歩んでいく。

 

 いかがだっただろうか。

 

日本の四年制大学を卒業し、マーセッド大学に留学している江藤さんは、その先の大学院編入学も視野に考えている。日本の大学で学び海外へ、そこでまた学べる部分が多々あり、それらを通じて彼の夢である母校で陸上部の監督をすること、そしてチームを箱根駅伝優勝に導くことを目標に現在マーセッド大学で経験値を蓄え、今後に活かしていく。

 

彼のような留学スタイル「日本の四年制大学+海外長期留学」は未だ日本には浸透していないが、経験・責任という点で高校卒業から留学する学生よりも目的意識を高く持ち、留学することが可能であろう。彼はこう語る。「この先様々な困難にぶつかることでしょう。しかし、これまでもそのような状況の時は逃げずに立ち向かい、目標を達成する為に乗り越えてきました。このアメリカの地でも最後まで諦めず、必ず夢を達成する為に立ち向かっていきます。」又、「日本の大学卒業後もアメリカに留学をさせてくれている家族に感謝し、更に、この地で切磋琢磨できる仲間、また厳しく指導をしてくださる方がいるこの環境にも感謝し、日々の生活に取り組んでいきます。」

 

今後彼は自らの目標に向かって更なるステップを歩んでいく。突き進んでいる彼に多くの苦難が襲いかかってくるかもしれないが、彼の心中にある夢・目標に向かって絶えず立ち向かっていくに違いない。今後の彼の動向、そしてその先の将来から目を離すことが出来ない。 

 


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