マーセッドカレッジのアスレティックプログラムは日本人留学生の中でも人気の高いプログラムの1つとなっている。2022年3月現在でも8名の日本人留学生がアスレティックトレーナー資格(以下:AT資格)取得のため、マーセッドカレッジで実習に励んでいる。現状アメリカでAT資格を取得するためには、修士号が必須となり、2年制カレッジ卒業後は4年制大学、大学院に進学する。そのため、ATプログラムが充実しており、4年制大学、大学院に過去にも進学している留学生がいることからマーセッドカレッジを選ぶ学生が多い。
2022年2月17日に更新した馬場さんへの記事と同様に、今回も日本の大学を卒業後、AT資格取得のためマーセッドカレッジに留学し、この度アメリカのUniversity of Evansville(大学院)に進学が決まった江藤光輝さんのUniversity of Evansvilleへの「入学プロセス」「大学院の選び方」など彼についてインタビューした為、紹介する。
江藤光輝さん
2019年1月:マーセッドカレッジ付属の語学学校に入学
2019年6月:マーセッドカレッジ入学
2022年5月:カレッジ卒業後→University of Evansville(大学院)に入学予定
・入学条件
GPA3.0以上(日本の大学を卒業している場合は、大学時の成績となる為、WESに提出してアメリカの単位に書き換える。)
※WES(World Education Services)はアメリカの大学へ入学を希望する場合に日本の成績をアメリカ式に変換してくれる機関
TOEFL IBT 80点以上
アスレティックトレーナー実習100時間(マーセッドカレッジのプログラムでクリア可能)
大学院入学に必要クラス
Anatomy & Physiology + Lab | Chemistry + Lab |
Physics + Lab | Biology |
Psychology | Statistics |
Exercise Physiology | Nutrition |
Biomechanics | Medical Terminology |
Strength & Conditioning/Sports Performance |
・入学までのプロセス
・アメリカ大学院の選び方
「僕は以下の内容を重視して大学院を選定しました。」
・NCAA Division1
・学費
・ATプログラム参加人数
「University of EvansvilleのATプログラムでは、1年間で10名ほどしか参加しないことが特徴です。これにより教授との距離が近く、多くのこと学ぶことができ質問もしやすいと感じました。学費に関しては、2年間で約$28,000~$30,000となっています。また、University of EvansvilleのATプログラムでは、GPA3.0を下回るとプログラムから除外されてしまいます。しかし、良い成績をキープすることは、アメリカで学ぶうえでは最低条件なので、この大学院を選びました。」
・進学先での目標
「僕はまだまだ英語に不安があり、大学院で成績を取れるか不安はありますが、NCAA Division1のスポーツトレーナーとして学ぶことが出来るのは、大きな経験だと思っています。僕は『経験こそが人生の喜び』という言葉が好きなので、多くの経験を大学院の2年間で積み上げたいと思います。また、トレーナーとして選手に信頼してもらえるようしっかりコミュニケーションを取ることを心掛けたいと考えています。」
・マーセッドカレッジのアスレティックトレーナーで学んだこと
「僕はマーセッドカレッジのATプログラムで基本的なテーピングの巻き方やストレッチを学ぶのは当然ですが、試合の準備や選手の水分補給などにも気配りするなど裏方のサポートの大切さを知りました。また、プログラムに参加して間もない頃はトレーナーの指示に上手く対応することが出来ませんでした。しかし、分からないことがあればトレーナーとコミュニケーションを取るよう心掛けてました。やはり、トレーナーがミスをしてしまえばプレーする選手に迷惑をかけてしまう可能性があるので、コミュニケーション不足でのミスはしないようにしました。」
・ATを目指したきっかけ
「僕は日本の大学では駅伝部に所属し、箱根駅伝出場を目指す日々を過ごしていました。しかし、4年間のうち2年はケガに苦しむ日々が続きました。病院にも20~30件回り治療しましたりしました。そんな大学生活を送っていた僕に大学のトレーナーからアメリカでアスレティックトレーナーになる道があると聞いたときに僕と同じようにケガに苦しみ、思うようにプレーすることが出来ない選手の支えとなれるようになりたいと思い、アメリカでトレーナーを目指すことを決意しました。」
・江藤光輝さん過去の記事
今回は日本の大学を卒業後、マーセッドカレッジのATプログラムを経由して米国大学院に進学する江藤さんについて取り上げた。ご覧のように米国大学院に進学するためには「入学時の必須クラス」や「AT実習時間」などがあり、日本の大学のクラスや実習が適用外の大学院もある。そのため、米国の2年制大学でクラス取得と実習時間を積み重ねてから進学したいという留学生もいる。是非、日本の大学を卒業後、アメリカの大学院を経てアスレティックトレーナーの資格取得を考えている方は、米国2年制大学を経由する選択肢も検討していただきたい。
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