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12

Jan

2017

マーセッド大学からUCLA卒業 −努力の先に−

UCLAを卒業した川島百年樹君
UCLAを卒業した川島百年樹君

 マーセッド大学には、語学学校が設置されている点、TOEFL ITP 450点で入学できる点、大学内に日本人スタッフが常駐していることから、留学初心者の学生でも留学を成功させることができる環境が揃っています。一方で、ボランティアや部活動などのアクティビティと勉学に取り組んだ2年間を経て、多くの留学生が名門大学への編入を実現しており、学生自身の努力次第で、進路には様々な可能性が宿っていることが証明されています。

 2015年の編入生インタビューにも登場した川島百年樹(もとき)君は、千葉経済大学付属高校卒業後の2011年夏にマーセッド大学付属の語学学校・MCELIに入校。同年秋にマーセッド大学入学後、野球部での活躍やISS (International Student Services: 留学課)での留学生へのサポート、コミュニティからの奨学金授与等を経て、2015年にUCLAへ編入。2016年の夏を終えて、名門・UCLA(University of California Los Angels)卒業を果たしました。既に数社からの内定を得ており、1年間のOPTを終えた後の2018年の入社に向けて準備を進めています。

 

 語学学校・コミュニティカレッジで準備と経験を積み、名門大学へ––

 今回はUCLAを卒業するまでの川島君の奮闘の日々に迫りました。 

 

マーセッドでの準備を経てUCLAへ

 川島君がマーセッドで過ごした4年間のエピソードは、語り出せば枚挙に遑がない。語学学校からの学部入学後、野球部で活動しながら心理学を専攻。野球部では一時は4番を打つなど活躍を見せ、引退後は勉強の傍、ISSでの学生サポートに取り組んだ。そんな多忙な日々の中で評点オールA(GPA 4.0)を維持し、心理学の準学士号を取得してマーセッド大学を卒業すると、卒業式では学長賞を受賞、2015年にはコミュニティの基金が提供する奨学金の中からAngela & Lisa Williams Memorial Scholarshipを獲得し、同年秋学期のUCLA編入を実現した。

 マーセッドでは4ヶ月毎のセメスター制で授業を受講していたが、UCLAでは年4学期のクォーター制。セメスター制の大学が一学期あたり15〜18週間を要するのに対し、クォーター制では各学期が10週間のカリキュラムで進行する。当然授業のペースは速く、比例して課題の量も多い。多忙な日々の中で、編入後一年で卒業するという目標を達成する為に、必死に勉学に取り組んだ。通常二年を要するところを一年で卒業するという果敢な試み。クラスの量は2倍、当然コミカレ時代と比べて勉強のレベルも上がった。

 

奮闘の日々

 LAで居を構えたのは、その地域でも最も物価が低いエリア。編入後は生活費をなるべく抑えるために、家賃が一番安い地域で部屋を借りた。

 マーセッド大学時代は4年間、同じホストファミリーのお宅に滞在し、家族のような絆を築いた。マーセッド大学までは徒歩15分、自転車で5分という恵まれた立地。高校時代に見学でマーセッドを訪れた際に、自転車で移動でき勉強に集中できる環境を見て、文武両道にピッタリな場所だと感じた、その環境に助けられた。ホストファミリーは野球部への参加にも理解があり、試合で帰宅が遅くなる時も、ホームステイ先には温かい食事が待っていた。

 大都会ロサンゼルスでの通学は、バスと徒歩で大学まで片道1時間半弱を要する。課題の量は増え、クラスのレベルも上がる中で、編入後は24時間開館している大学の図書館を利用し続けた。大学内のジムにはシャワールームが設置されているため、着替えを持参すればそのまま次の日を迎えられる。一つも授業を落とせない状況の中で、徹底的に自分を追い込んだ。

 

 川島君はそうした状況の中でも、焦りは感じなかったという。アメリカでは、勉学と共にボランティアや部活などのアクティビティに取り組んだ経験豊富な学生が優れた学生とされるが、川島君はマーセッド時代には野球をしながら、ISSで働きながら、勉学に取り組むことができた。4年の間、アメリカでそうした経験を積んだ上で編入を実現した結果、UCLAでの一年間は思う存分、勉学に集中できたのである。

 

就職活動の壁

 しかし、留学生に限ったことではないが、卒業を決めた大学生にとって重要な課題は、就職である。UCLAでは、企業の側が大学を訪れて説明会を行うが、川島君はLAとボストンでキャリアフォーラムにも参加。この時、自分の視野の狭さを実感したという。留学生の就職支援会社の方と話をする機会にも恵まれ、東海岸の留学生の方がインターンや企業研究に対する準備が整っていることを知った。大学を訪れる企業も、東海岸からリクルートを開始するという。

 自分を含む留学生の就職への準備に対する意識の低さを痛感した。アメリカは大学で学んだことが職種に直結する「ジョブ型社会」であり、自己分析と入念な準備がなければアメリカの企業から評価されることは難しい。自分の後進にあたる留学生たちには、将来の就職への意識を持ちながら留学生活を過ごしてほしいというのが川島君の想いだ。なお、川島君は上記のアメリカを飛び回った懸命な就職活動の結果として、数社から内定を受けている。

 

努力の先に

 以上の物語の中で、筆者はしかし、「オールA」、「奨学金」、「4番打者」、「UCLA」、これらの華やかで尊大な言葉によって、彼が地道に積み重ねてきた努力に対する評価が矮小化されてしまわないことを、心から願う。誤解を恐れずに言うならば、川島君は特殊な人間などではなく、敢えて使い古された言葉で表現することを許されるのであれば、川島君は「努力の天才」である。次のステップへの通過点であるコミュニティカレッジでの鍛錬に必要なのものは、天才的な勘や明晰な頭脳などではない。彼の4年間を支えたものは、自らの課題に実直に取り組む姿勢と粘り強い根気、そして何よりも、周りに流されない為のブレない心であった。

 

 アメリカでの留学生活に挑む多くの留学生に見習ってほしいものは、自分のペースで、しかし着実に、折れることなく、大きな目標へと前進し続けた、彼の「静かな力強さ」である。

 

 もちろん、UCLA卒業が彼のゴールではない。それ自体は努力の中で残した結果の一つであり、賞賛されるべきものである。しかし、川島君が今後、社会の荒波の中でどう生きてゆくのか、そして、この社会でどんな未来を打ち立ててゆくのか、筆者は楽しみでならない。

 

 

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