これまで当サイトでは、大山盛一郎選手のマーセッドでの活躍を取り上げてきました。
* [2020/2/14:【野球部】大山盛一郎さん、アメリカでの挑戦]
* [2021/11/12:大山盛一郎さんUCアーバイン編入へ]
* [2025/6/3:Merced College卒業生 大山盛一郎選手、シアトル・マリナーズと契約]
そして今回、留学を志す皆さんのために、大山選手がアフィニティ留学が主催するオンラインセミナーに登壇。日本の高校卒業後からマーセッドカレッジ、UCアーバイン、日本の独立リーグへの入団、シアトル・マリナーズとの契約までのストーリーを語りました。
▼インタビュー全編は以下のリンクからご確認ください
■ コロナ禍が大きな転機に
渡米当初、身長170cm前半・体重56kgという細身だった大山選手。アメリカのパワー野球を前に、「このままでは通用しない」と感じました。しかし、コロナ禍で活動が制限された1年間を自分を変えるチャンスと捉えました。食事管理とウェイトトレーニングに励み、12kgの増量に成功。このフィジカル面での変化が、後のマーセッドカレッジ、UCアーバインでの活躍、そしてMLBスカウトの目に留まる強打と俊足の土台となりました。
■ 100校にメールを送った主体性
「待っていてもチャンスは来ないが、自分から行動すればチャンスはいくらでも開ける」。と彼は話します。4年制大学への編入を前に、彼は自ら約100校の大学コーチにプレー動画を添えたメールを送り、自分を売り込みました。ほとんど連絡は返ってきませんでしたが、その主体性がUCアーバインへの編入やその後のシアトルマリナーズとの契約に活かされました。
また、この主体的な姿勢はグラウンド外でも発揮されました。マーセッドカレッジに入学したばかりの頃、大山選手は英語で行われる授業に苦戦していました。英語が話せないからと消極的になるのではなく、教授やクラスメートに「英語が母語ではないので、助けてほしい」と伝え、わからないことは質問しました。結果として周囲の人は彼を助けてくれ、彼は「周囲の人にとても恵まれた」と語ります。この主体性こそが、留学という慣れない環境下で成長するための重要なカギとなります。
■ コミュニティカレッジから名門4年制大学への編入
コミュニティカレッジからUCアーバインという名門4年制大学へと編入した大山選手は当初、その規模の違いを実感しました。クラスの学生数は、マーセッドカレッジでは20~30名だったのが、UCアーバインでは150名ということもありました。当然、授業のレベルも高く、マーセッドカレッジにいたころと比較して、勉強に費やす時間も増え、チューターの利用頻度も増加しました。大山選手は当時を振り返り、特に勉強・語学の面でコミュニティカレッジを経由して4年生大学に編入できたことは良い判断だったと語ります。日本の高校、コミュニティカレッジ、4年制大学と着実に段階を経て、英語力を高め、勉学にも励むことができました。
■ 日本での再出発と、アメリカでの再挑戦
UCアーバインでの活躍後、大山選手はMLBドラフトでの指名を待ちました。しかし、指名されることはありませんでした。その後、NPBのドラフト会議を見据え、独立リーグの「くふうハヤテベンチャーズ静岡」でプレーする道を選びました。久しぶりの日本野球は新鮮で、充実した時間でしたが、結果としてNPBのドラフトにかかることはありませんでした。そして、「アメリカで再度挑戦したい」という想いがまだ消えておらず、彼にとっての2シーズン目が始まる直前に、退団を決意。周囲の温かい後押しを受け、わずか1週間後には渡米しました 。
■ トライアウトでの泥臭い自己アピール
大山選手は再渡米しましたが所属チームは決まっていませんでした。知人のつてで約150名ほどが参加する独立リーグのトライアウトに参加。トライアウトでの結果は、決して満足のいくものではありませんでした。しかし、彼は関係者やスカウト30人全員に、片っ端から直接自分を売り込みに行きました。「日本から来た。自分にチャンスをください」。その結果、カナダの独立リーグのチームとの契約が決まり、そのチームでの活躍が認められシアトルマリナーズとの契約に至りました。
■ 苦境さえも「面白いストーリー」の一部
大山選手は、挫折や困難を避けるべきものではなく、自分の人生を豊かにする要素だと考えています。
「自分の人生を一つのストーリーだと思っているんです。苦戦すればするほど、僕のストーリーは面白くなる」 。
「上手くいかないときがあってもとにかく折れないこと。周囲に上手くいっている人がいても『今はその人の番。いつか自分の番がくる』と考えるようにしています。」
■ まとめ
日本の大学からオファーのなかった選手がアメリカで主体的に行動し、4年制大学へ編入、そして現在はMLB傘下のチームでプレーしています。これは大山選手の実力はもちろん、主体性や人間性が生んだ結果です。大山選手が話しているように自分次第で可能性は無限大です。是非、大山選手のように読者の皆さんにも挑戦し、主体的に行動してもらいと思います。
▼インタビュー全編は以下のリンクからご確認ください
https://www.youtube.com/watch?v=XFXphGyIl08&t=5263s
※大山選手登壇は、26分あたりから。
