【編入生インタビュー】池田昂己さん、Athletic Trainerへの道

 

2016年夏 語学学校へ入学(MCELI)

 

2016年秋 マーセッドカレッジへ入学

 

2019年春   南ミシシッピ大学(University of Southern Mississippi)へ編入

 

現在、University of Southern MississippiにてAthletic Training Programの承認を受け、National Athletic Trainer’s Association(通称NATA)の資格取得という目標に向かいながら努力の日々を送っている。

“編入制度”とは…?

2年制大学(Community College)にて約2年分である60単位を取得したのち、4年制大学(University)3年生次から編入が可能となる制度である。アメリカでは一般的な大学進学方法として認知されており、費用が抑えられる点や将来の選択肢の幅が広がるといった利点から、多くの現地学生や正規留学生がこの編入制度を利用している。

今回ご紹介する 池田 昂己(イケダ コウキさんもこの編入制度を上手く活用し、自身の目標に沿った大学選びを経て、現在、南ミシシッピ大学(University of Southern Mississippi)にてAthletic Training Programに励んでいる。

池田さんのこれまでの道のりや編入への意気込みについて取り上げた記事を過去に掲載しているので、こちら(前編後編)もぜひご一読いただきたい。

 

さて、編入から約半年が経った現在、池田さんはどのような生活を送りながらAthletic Training Programに取り組んでいるのだろうか。今回、マーセッドでの生活との違いや、南ミシシッピ大学でのこれまでの生活について池田さんに迫った。

 

––––編入から約半年が経過しました。実際に編入をして、日々の生活で驚いたことや感じたことはありますか。

 

「まず文化や人種構成が大きく違います。カリフォルニア州は多様な人種がいることで知られていますし、私が学んでいたマーセッドカレッジでもメキシコ系やアジア系の人々もよく目にしましたが、ここミシシッピでは白人と黒人が人口の多くを占めています。また、留学生数も少ないかつ日本人留学生は私しかいないので、珍しがられることが多いです。

しかし、差別といったものを受けたことはありません。むしろ、カリフォルニア州より一人一人の優しさを強く感じます。英語も南部訛りが強く、2,3ヶ月はお互いに聞き取りづらかったこともありましたが、優しく接してくれる人々との交流を通じて、今では南部訛りにも慣れることができました。」

 

––––実際に編入をされて、コミュニティカレッジと4年制大学との違いを感じたことはありますか。

 

「全てのことに関して、4年制大学はコミュニティカレッジよりも規模が圧倒的に違います。大学の施設や学生の数はもちろんですが、課題の量も圧倒的に多いので必然的に勉強する量も増えます。授業の内容も異なっていて、一般教養科目はほぼなく、専門的な授業が多いので、私の勉強したかった授業を受けることができ、非常に楽しいです。

また、私が所属しているトレーナープログラムではカリキュラムが既に決められているため、毎授業の約9割が同じメンバーです。そのため他学部との交流が少ないので、そこはこれから様々な活動を通して取り組むことができたらと考えています。」

 

––––日本人留学生は池田さんだけとのことですが、唯一の日本人留学生として何か感じることなどはありますか。

 

「留学生はインドやネパール出身の学生が多いです。日本人留学生は私1人だけですが、これは逆にチャンスだと思っています。マーセッドカレッジは比較的に日本人が多い大学です。渡米直後、様々な不安を感じてしまったときや、何か行き詰まってしまったときには、日本人が多いからこそ互いに助け合い、協力しながら勉学や活動に取り組むことができるのが良い点でした。しかし、今の大学はマーセッドと真逆の環境である、つまり私自身の力で道を切り開いていかなければならないということです。この環境を吉と捉えて、日々の生活から、現地学生との交流など積極的な行動を意識しています。」

 

––––双方の良い点を経験できるというのは非常に良いですね。池田さんはトレーナープログラムに携わっているとのことですが、やはり4年制大学のプログラムはカレッジとは違うのでしょうか。

 

「プログラムの質の高さを感じます。南ミシシッピ大学のトレーナープログラムでは、セメスター毎に配属先のスポーツチームが振り分けられます。基本的に月〜土曜日に活動し、遠征や大会等がある日は日曜日もトレーナーとして帯同します。前セメスターは、大学の近くにある高校に配属されました。

初めは、大学でトレーナーの経験を積んでいきたいのになぜ高校なんだ、と思っていました。しかし、高校だからこそ学べること、またその高校が野球・フットボールで有名な高校だったこともあり、非常に有意義なトレーナー経験を積むことができました。与えられた環境でどのように行動し、ベストを尽くすのかが大切だと思いました。また、前セメスターの経験を通して、責任の大きさを強く感じました。責任を感じることによって気も引き締まるので、集中して学ぶことができています。

次のセメスターは、ついに大学内のフットボールチームへの配属が決まりました。南ミシシッピ大学のフットボール部は、Division 1 (いわゆる1部リーグ)に所属する強豪チームです。選手が最高のコンディションで練習や試合に臨むためには、私たちトレーナーも最大限のサポートを施さなければなりません。次セメスターも気を張りながら、積極的な行動で学んでいきたいと思います。」

 

––––どの環境に身を置かれても本人の意識が大切ですね。前セメスターはどのようなスケジュールで過ごされたのでしょうか。

「基本的にはこのようなスケジュールで過ごしていました。詰め詰めのスケジュールで非常に忙しかったですが、その中で勉強は特に意識した部分の1つです。勉強時間はその日にもよりますが、テスト前は図書館が24時間開いていることもあり朝の4時まで勉強したこともありました。本当に大変ではありましたが、私はあえてスケジュールを詰めるタイプの人間です。暇を持て余すより、スケジュールを詰めて忙しくすることで、様々な経験ができ、目標を乗り越えるための良いモチベーションとなっています。」

 

––––池田さんが普段の生活で心掛けていることを教えてください。

 

「勉強面に関しては、マーセッドにいた頃と比べて計画的な勉強をするように心掛けています。成績低下や計画不足の勉強を継続的にしてしまうと、本題であるトレーナープログラムにも支障をきたすようになってしまいます。ですので、どの分野にも全力を注ぐために、計画的な勉強を意識しています。また、普段からトレーナー仲間と積極的にコミュニケーションを取り、誰よりも早く行動することを心掛けています。それと同時に、日本人留学生が私しかいないため、私の1つ1つの行動が日本人全体の印象に結びつくと考えています。ですので、日本人とはどのような人々かを知ってもらうためにも、日本人としての誇りを持って日頃から1つ1つの行動を意識しています。」

 

––––細かい部分までの意識が自分だけではなく周りにも良い影響を与えるのですね。今後どのような目標に向かって南ミシシッピ大学の生活を送る予定でしょうか。

 

「私の目標は、National Athletic Trainer’s Association(NATA)の資格を取得し、MLBの球団のもとでトレーナーとして携わることです。南ミシシッピ大学を選んだのも、この目標を達成するためです。大学を選ぶ際もよく考え、マーセッドカレッジのトレーナーや、トレーナーとして働かれている先輩とお話しさせていただきました。また、編入時のSkypeでの面接に向けても、何度も練習を重ねて本番に臨みました。多くの人の支えがあるからこそ今の自分がいます。本当に感謝しています。このような過程を経て現在南ミシシッピ大学でNATAの取得に向けて勉強をしています。

 

––––最後にこれから留学を考えている学生や目標に向かって頑張っている学生に向けて一言お願いします。

 

誰にも負けないものを持つ、これは私が意識していることの1つです。私の場合、行動力が誰にも負けない点だと思っています。例えば、日本にいる頃、大阪や東京を何度も行き来してトレーナーのセミナーに参加したり、渡米して最初の冬休みを使ってアムトラックだけでアメリカ一周をしたり、長期休暇を利用しトレーナーの無給インターンに参加したりしました。留学をすれば誰もが英語を話せるようになるわけではありません。英語を使って何ができるようになるかが大切なので、英語を話せるようになるためにも、英語でできることを増やすためにも、何事も経験を積むのが一番だと考えています。ですので、目標を持っている人はそれに向かって何をするべきなのかを考えて行動していただきたいし、目標をまだ持っていない人もまずは興味があることにどんどん挑戦していただきたいと思います。」

 

いかがだっただろうか。

このように、池田さんは行動力“を意識して様々なことに挑戦し、NATA公認のAthletic Trainerになるべく日々の努力を惜しまない。実際に先日、池田さんは約2週間、ヴァージニア州のアトランタブレーブスのマイナーチームであるDanville Bravesにてインターンシップに参加し、また1つトレーナーとしての経験を積んだ。そのほかにも、日本に留学をしたいという現地の友人のために週に1度日本語を教えるなど、池田さんの行動力はとどまることを知らない。

この記事を通して、アメリカの4年制大学で目標に向かって挑戦し続ける学生が、何を意識し何を考えて行動しているのかを感じ取っていただけたなら幸いである。

そして、より多くの学生が自身の目標に向かって行動してくれることを願っている。


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